軽快な先行策で押し切りを狙うトウケイヘイロー(写真は2013年鳴尾記念優勝時)
今週末、中央競馬の重賞レースは、14日(日)に函館競馬場で当地恒例のハンデ戦・函館記念が行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。
■7/14(日) 函館記念(3歳上・GIII・函館2000m)
トウケイヘイロー(牡4、栗東・清水久詞厩舎)は、今年3月に準OPで戦線に復帰すると、ダービー卿CTを快勝して重賞初制覇。京王杯SCでは折り合いを欠いて結果を残せなかったが、前走2000mの鳴尾記念では武豊騎手の手綱捌きも光って再び重賞V。函館の克服が当面の課題となるが、北の大地でも軽快な先行策で押し切りを狙う。
エアソミュール(牡4、栗東・角居勝彦厩舎)は、鳴尾記念では後方から脚を使って4着とし、前哨戦の巴賞では中団より前のポジショニングも決まって快勝した。初の洋芝でも何の問題もなくこなし、ここは勢いに乗って重賞初制覇を狙う。
サトノギャラント(牡4、美浦・藤沢和雄厩舎)は、1600万での降級戦を1戦でクリアすると、巴賞では1番人気に推され、マクリ気味の進出からメンバー中1番の末脚を使い0.3秒差の2着。久しぶりの小回りだった点を踏まえれば、及第点以上の内容だったか。距離延長は問題なく、初重賞制覇が期待される。
トウカイパラダイス(牡6、栗東・田所秀孝厩舎)は、今年に入り日経新春杯・中日新聞杯で3着とし、先行馬総崩れの天皇賞・春でも前々で運び8着と健闘している。前走からの間隔を空けて英気を養って挑むここは、1番人気に推された昨年4着以上の好走なるか。
レインボーダリア(牝6、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)は、昨年のエリザベス女王杯の勝ち馬。マイラーズC(0.3秒差の7着)から復帰し、ヴィクトリアマイルでも勝ち馬から0.6秒差の12着。速いタイムが出る馬場や、マイルの適性はそれほどないタイプだけに、それなりには走れている。今回は適性十分の函館で上昇を狙う。
その他、函館記念とは相性抜群のオペラハウス産駒メイショウウズシオ(牡6、栗東・飯田明弘厩舎)や、当地2戦目で前進を狙うアンコイルド(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)など、毎年恒例の名物ハンデ戦の発走は15時25分。