ジャパンダートダービー、7馬身差の圧勝劇を見せたクリソライト(撮影:高橋正和)
10日、大井競馬場で3歳世代のダート王決定戦・第15回ジャパンダートダービー(GI・3歳・ダ2000m・1着賞金4500万円)が行われ、道中は先頭から差のない4〜5番手を追走していた内田博幸騎手騎乗の1番人気クリソライト(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)が、絶好の手応えのままで4コーナーを回ると、直線に向いて残り300mで後続を一気に突き放して独走状態となり、中団待機策からゴール前で2着に浮上した2番人気エーシンゴールド(牡3、栗東・野中賢二厩舎)に、最後は7馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分4秒8(良)。
さらにハナ差の3着に、3〜4コーナーで外目から一気に動いて見せ場を作った5番人気ケイアイレオーネ(牡3、栗東・西浦勝一厩舎)が入った。その後ろ、3.1/2馬身差の4着に8番人気インサイドザパーク(牡3、船橋・林正人厩舎)、ハナ差遅れて3番人気ベストウォーリア(牡3、栗東・石坂正厩舎)の順で、掲示板は確定。
勝ったクリソライトは、父ゴールドアリュール、母クリソプレーズ、その父エルコンドルパサーという血統。昨年7月7日のデビュー戦(中京ダート1400m)から、前走までの8走は全て2着以内と連対記録を続けながら挑んだここは、無理なく好位の直後を追走すると、4コーナーでの痺れる手応えから最後は世代のダート巧者を子供扱いにして7馬身差独走V。重賞初挑戦も何のその。「モノの違い」をまざまざと見せつけて、嬉しいGI制覇を飾った。
【勝ち馬プロフィール】
◆クリソライト(牡3)
騎手:内田博幸
厩舎:栗東・音無秀孝
父:ゴールドアリュール
母:クリソプレーズ
母父:エルコンドルパサー
馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム
通算成績:9勝4勝(JRA8戦3勝、重賞1勝)