弔い合戦に挑む
フラガラッハ。父デュランダルが今月7日に急死。早世した父のためにも、ここは何としても結果を出したい一戦だ。高倉を背に追われた栗東坂路の1週前追い切りでは、4F54秒1-12秒5(G強め)をマーク。気負いも見られずスムーズに登坂。馬体の張りは上々で、徐々に本来の調子を取り戻しつつある。見届けた松永幹師も「1週前の動きは良かった。昨年は勝って挑んだから、状況が違うけど、レース内容は良くなっているし、(復活の)兆しはある。時計のかかる中京に変われば」と期待を寄せる。昨年の当レースV以降は6戦して全く結果が出ていないが、外差しの利く今の中京はベストの舞台。そろそろ強烈な末脚がよみがえるころだ。
朱雀Sを中団から鮮やかに差し切った
ワイズリー。ここにきての地力強化は目覚ましく、ハンデ戦なら重賞でも侮れない存在だ。前走後は放牧でリフレッシュを図り、このレースを目標にしっかりと仕上げられてきた。1週前追い切りは栗東坂路で4F53秒4-12秒1(一杯)。豪快な走りで登坂し、馬体の張りや気合乗りも上々。さらに出来は上向いている。「徐々に上げている感じです。右回り、左回りも関係ない馬。2走前(湘南S8着)はこれから伸びるというところで前が詰まったように左回りが敗因じゃない。距離もいい」と金折助手。重賞挑戦は3歳の1月(シンザン記念9着)以来となるが、充実著しい今なら重賞初制覇も夢ではない。
提供:デイリースポーツ