アイビスサマーダッシュ(GIII・3歳以上OP・芝1000m)に出走予定の
プリンセスメモリー(牝6・高橋義博厩舎)と
ビラゴーティアラ(牝6・松山将樹厩舎)について、陣営のコメント。
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プリンセスメモリーについて、高橋義博調教師。
「前走(テレビユー福島賞・3歳以上1600万下・芝1200m)は少し体を絞り過ぎたかなとも思いましたが、鮮やかな内容で勝ってくれました。大外枠でしたから、レース前に松岡騎手とどうしようかと相談をしましたが、終わってみれば大外枠も関係なかったですね。前走勝ったことで、このレースに出走できるとわかっていた分、調整も楽になりました。前走の状態を維持できていると思います。
デビュー戦で千直を勝っていますが、その頃は折り合いが難しい部分がありましたので、千直はレースがしやすかったですね。その後も千直を使いたかったのですが、使い過ぎると距離が延びるマイルの競馬に対応できなくなる可能性がありますので、使わずに我慢をしてきました。最近は年齢を重ねてきたこともあり、落ち着きが出てきましたから、千直を使っても以前のように燃えることはないと思います。
馬がいてもひるまずに伸びてくる馬で、切れる脚も使えます。切れる脚がどのくらい使えるのかはジョッキーの感覚になりますが、うまく脚を使えれば良いですね。千直はデビュー以来となりますが、この馬にはレースがしやすい条件だと思います」
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ビラゴーティアラについて、松山将樹調教師。
「牝馬らしい癇性(かんしょう)のきつさがある馬ですね。でも6歳のおばさんになってきて(笑)、扱いやすくなってきました。普段はガツンと来るところがあるのですが、競馬では意外と折り合いがつきます。ですから、千直でも前半からダーッと行かず、タメのきいた競馬ができるのだと思います。
前走(駿風S・4歳以上1600万下・芝1000m・1着)では、テン乗りのジョッキーでしたが、道中もうまく運んでくれて、最後も馬群をさばいて伸びてきてくれました。前走後は放牧に出し、このレースを目標に帰厩させました。帰厩時に馬運車で外傷してしまって若干調整が遅れましたが、焦らずにやってこれましたし、そういう意味では順調に来ていると思います。
今日(7/24)は角馬場で入念に体をほぐした後に、ウッドチップコースで追い切りました。ピッチが速い馬なので時計の感覚が少しずれるかもしれないと、追い切り前に田辺騎手に伝えました。オーバーワークにならないように単走でやりましたが、ウッドチップが深かった分、少しモタつく面もありました。ただ動きは悪くなく、良いフィニッシュだったと思います。
千直ということもあり速い馬もいますので、それらに惑わされないでレースを進めてほしいですね。6歳になって経験も積んできましたので、うまく立ち回ってくれればと思います」(取材・写真:佐々木祥恵)