27日(土)・28日(日)に行われる2歳新馬戦の出走馬が、25日に確定した。

　今週は新潟・小倉・函館で計8鞍の2歳新馬戦が組まれており、日曜函館5R(芝1800m)では、全兄に8戦5勝のオープン馬ムーンリットレイク(牡5)がいる、パリーアーク(牡、美浦・加藤征弘厩舎・父ディープインパクト)が戸崎圭太騎手でデビューする。

　また、日曜の新潟6R(芝1400m・牝)では、全姉に2011年夏の新潟・秋の東京で新馬・500万を連勝し、4歳春を迎えた今年の阪神牝馬Sで2着に入ったイチオクノホシがいる、ラヴィーネ(牝、栗東・安田隆行厩舎・父ゼンノロブロイ)が福永祐一騎手で登場。同じレースでは、2006年の独1000ギニーを制したロリータの仔で、管理する美浦・矢野英一調教師が「(厩舎の先輩牝馬)イチオクノホシのようなタイプに育てていきたい」と期待を寄せる、ヒーラブズミー(牝、父ディープインパクト)も、吉田豊騎手で初陣を迎える。今週の新馬戦に出走する、主な2歳馬は以下の通り。

※左から、馬名(性齢、騎手・調教師、父馬)

◆7/27(土)
・函館5R(芝1200m・7頭)
スズカポルシェ(牡、丸山元気・伊藤圭三、スズカフェニックス)…スズカマンボ産駒の半姉サンビスタ(牝4)、半兄スズカホープ(セン5)ともにそれぞれ3勝を挙げて、1000万に在籍。

・小倉5R(芝1200m・九州産・18頭)
コウエイプリンセス(牝、藤懸貴志・山内研二・キングカメハメハ)…半兄でマンハッタンカフェ産駒のコウエイピースは、昨夏小倉の九州産限定OP特別・ひまわり賞で1着。

・小倉6R(芝1200m・14頭)
マイネヴァリエンテ(牝、幸英明・加用正・コンデュイット)…同厩舎でスプリント路線で活躍中のドリームバレンチノ(牡6)は今年の高松宮記念2着ほかスプリント重賞2勝。

ロスヴァイセ(牝、松山弘平・小崎憲・シンボリクリスエス)…祖母ソニンクからは、2011年アーリントンCを制したノーザンリバー(牡5)、ダート重賞で2勝を挙げているランフォルセ(牡7)ら、重賞活躍馬が多数。

・新潟5R(芝1400m・18頭)
ブリッツカイザー(牡、田中勝春・菊川正達、マツリダゴッホ)…新種牡馬の父の産駒は先週までの芝の2歳戦で延べ17回出走し、3勝・2着3回・3着3回で連対率35.3%、複勝率52.9%をマークするなどブレイク中。

◆7/28(日)
・函館5R(芝1800m・10頭)
パリーアーク(牡、戸崎圭太・加藤征弘・ディープインパクト)…同厩舎で活躍する全兄のOP馬ムーンリットレイク(牡5)はクラシックに間に合わなかったが、芝中距離で5勝。加藤征師も「ちょっとモノが違う感じ、先々まで期待の1頭」と太鼓判。

・小倉5R(芝1200m・15頭)
ステイブレイズ(牝、藤岡康太・高野友和・ステイゴールド)…馬主の「ノルマンディーオーナーズクラブ」は、日高の岡田スタッドグループが中心となって創設した新鋭の一口クラブ。

・新潟5R(芝1600m・18頭)
シュタインベルガー(牡、蛯名正義・国枝栄・ディープインパクト)…半兄でガリレオ産駒のミッションモードは新馬V(東京芝1800m)ほか、芝・中長距離で3勝。

ライトニングロアー(牡、福永祐一・佐々木晶三・ステイゴールド)…馬主ノースヒルズ、佐々木晶三厩舎は今年のダービー制覇タッグで、半姉でフジキセキ産駒のユースティティア(牝5)は、芝マイルで2勝、芝1800mで1勝。

・新潟6R(芝1400m・牝・18頭)
ラヴィーネ(牝、福永祐一・安田隆行、ゼンノロブロイ)…全姉イチオクノホシ(牝4)は、新馬(新潟芝1200m)、ダリア賞(東京芝1400m)で2連勝ほか、今年の阪神牝馬Sで2着。

ヒーラブズミー(牝、吉田豊・矢野英一、ディープインパクト)…母ロリータは、2006年独1000ギニーの勝ち馬で同国の3歳牝馬チャンピオン。「(厩舎の先輩牝馬)イチオクノホシのようなタイプに育てていきたい」と矢野師。