13日、佐賀競馬場でダート交流ハンデ重賞・第13回サマーチャンピオン(GIII・3歳上・ダ1400m・1着賞金2100万円)が行われ、スタートで後手を踏んだ川田将雅騎手騎乗の3番人気エーシンウェズン(牡6、栗東・野中賢二厩舎)が、向正面の中間あたりで一気に先頭争いへ進出を開始。3〜4コーナーで単独先頭へと躍り出ると、直線に向いてそのまま押し切り、好位追走からゴール前で差を詰めた1番人気ガンジス(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)に1馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分27秒0(良)。
さらに3馬身差の3着には、中団待機策から直線に向いてしぶとく脚を伸ばした6番人気コスモワッチミー(牡5、高知・田中守厩舎)が入った。その後の4着には、地元馬5番人気メトロノース(牡7、佐賀・大垣敏夫厩舎)、5着に4番人気ダイショウジェット(牡10、栗東・大根田裕之厩舎)が入って掲示板は確定。
なお、2番人気サマリーズ(牝3、栗東・藤岡健一厩舎)は先行したが、最後は失速して6着に敗れた。また、6番のクイックリープ(牡8、高知・打越勇児厩舎)は出走を取り消している。
勝ったエーシンウェズンは、父Trippi、母Xtra Emblem、その父Our Emblemというアメリカ生まれの外国産馬。昨秋に霜月S(東京ダ1400m)を快勝してオープン勝ちを収め、年末のカペラSでは重賞初挑戦で2着に好走。その後は少し成績を落としていたが、5か月ぶりの前走・プロキオンS(11着)を叩いて挑んだここは、(父・祖父が佐賀の調教師で)幼少時代から当地の競馬を熟知する川田将雅騎手を背に嬉しい重賞初制覇を飾り、通算7勝目を挙げた。
【勝ち馬プロフィール】
◆エーシンウェズン(牡6)
騎手:川田将雅
厩舎:栗東・野中賢二
父:Trippi
母:Xtra Emblem
母父:Our Emblem
馬主:栄進堂
生産者:HelenY.Painter
通算成績:28勝7勝(JRA27戦6勝、重賞1勝)