12日、香港・シャティン競馬場で行われた香港スプリント(3歳上、香G1・芝1000m)は、F.コッツァー騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.3倍)サイレントウィットネス Silent Witness(セン5、香・A.クルーズ厩舎)が、3番手追走から早め先頭に立つと、後続を寄せ付けず快勝した。勝ちタイムは56秒8(良)。1.3/4馬身差の2着にはスプリンターズS(G1)でも3着したケープオブグッドホープ Cape of Good Hope、さらに2.1/2馬身差の3着にはマカオから参戦したナチュラルブリッツ Natural Blitzが入った。日本から参戦したサニングデールは勝ち馬から1.1秒差の7着、カルストンライトオは勝ち馬から3.3秒差の最下位14着に敗れた。
勝ったサイレントウィットネスは、父El Moxie(その父Conquistador Cielo)、母Jade Tiara(その父Bureaucracy)という血統の豪国産馬。香港での短距離3冠にあたるボニーヒアスプリントT、センテナリースプリントC、チェアマンズスプリントプライズ(全てG1)を制し、香港短距離3冠を達成するとと共に、コタック Co-Tackが保持していた香港の連勝記録10を破る11連勝を達成。前走インターナショナルスプリントトライアル(香G2)でも約7ヶ月ぶりながら快勝しており、管理するA.クルーズ調教師が暴漢に襲われるというアクシデントがありながらも、今回の勝利で香港スプリント連覇を達成すると共にデビュー以来13連勝を飾った。香港スプリント連覇は、00年、01年と制したファルヴェロン Falvelonに続き2度目の快挙となる。通算成績13戦13勝(G1・5勝)。