トウカイテイオーの松元省一元調教師「今の全てがあるのはテイオーのおかげ」

2013年09月01日 12:00

 91年ダービーでシンボリルドルフとの父子制覇を達成するなどGI4勝を挙げたトウカイテイオーが30日、心臓まひのため急死したことが明らかになった。25歳だった。けい養先の北海道・社台スタリオンステーションでは今年も種付けを行っており、関係者によると特に前兆もなく、それまでは元気だったという。

 現役時代は安田隆行騎手(現調教師)とのコンビでデビューから進撃を続け、無傷の6連勝で皐月賞とダービーを制覇。ダービーのレース中に骨折したため父(84年)に続く3冠制覇の偉業達成はならなかったが、同年のJRA賞年度代表馬に輝いた。度重なる故障で浮き沈みが大きかったが、93年有馬記念では奇跡の復活Vを決めるなど名シーンをターフに刻んだ。

 種牡馬としてはトウカイポイント(02年マイルCS)やヤマニンシュクル(03年阪神JF)といったGIホースを輩出。11年7月に函館競馬場でお披露目されたのが、公の場での最後の勇姿となった。管理した松元省一元調教師は「4年くらい前に見に行ったのが最後。もうちょっと長生きしてほしかったです。一番うれしかったレースは(92年の)ジャパンC。今の全てがあるのはテイオーのおかげ。ああいう馬に巡り会えたことは光栄です」と名馬への思いを語った。

 一夜明けた31日には、小倉競馬場で安田師が改めて、その死を悼んだ。「一番印象に残っているのはデビュー戦。ごちゃついて抜け出せないと思っていたら、馬が自分で馬群をさばいてくれた。まるで“俺の背中に乗っていれば大丈夫”と言わんばかりで、頼もしかった。早いうちに線香をあげに行きたい」と冥福を祈った。同馬は今春2頭に種付けし、いずれも受胎が確認されている。

提供:デイリースポーツ

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