愛チャンピオンSは4歳牝馬ザフューグが優勝、ブックメーカーによる凱旋門賞のオッズも上位に
現地時間7日、凱旋門賞に続くGI愛チャンピオンSがダブリン近郊のレパーズタウン競馬場で行われ、昨年の欧州最優秀3歳牝馬で2番人気のザフューグ(牝4、J.ゴスデン)が2分05秒22(良)の勝ちタイムで優勝した。
英インターナショナルSを制したデクラレーションオブウォーを含む2頭が出走を取り消し、最終的にレースは6頭立て。愛ダービー馬のトレーディングレザーがペースを握る中、日本でもお馴染みのW.ビュイックが手綱を取ったザフューグは有力馬を前に見ながら4番手で脚を溜めていた。直線では単勝1.9倍の断然人気に推されたアルカジームとの追い比べとなったが、豪快に突き抜け、1馬身以上の着差を付けてV。牝馬の優勝は昨年のスノーフェアリーに続く2年連続で、2戦2勝で注目されたA.オブライエン厩舎のキングスバーンズは3コーナー付近から後退し、大差のシンガリ負けに終わった。
4馬身差で圧勝した8月のヨークシャーオークスに続くGI2連勝で本格化を印象付けたザフューグ。凱旋門賞における単勝オッズは、ウィリアムヒル社の前売りで9倍の4番人気タイにまで浮上した。日本のオルフェーヴルは7倍の3番人気、キズナは15倍の9番人気となっている。(取材:沢田康文)