鋭角な上昇曲線を背景に、ケイアイチョウサンがラジオNIKKEI賞に続く重賞連勝を狙う。美浦Wで横山典が騎乗し、5Fで2馬身先行するクラリスピンク(5歳1000万下)の内へ4角で潜り込む形。鞍上が軽いタッチで前進を促すと俊敏な反応を返して馬体を並べ、そのままの体勢でゴールを駆け抜けた。
5F67秒8-38秒6-13秒1の時計に、小笠師は「いい動き。ジョッキーも“いいんじゃないか”と言ってくれたので」と満足そう。2週続けて横山典を背に併せ馬で攻めた過程に「体が大人っぽくなり、負荷をかけても大丈夫になっている」と充実ぶりを実感する。
次戦は未定ながら「ハンドル操作が利くし、血統的に(距離延長にも)対応はしてくれそう」と当然、菊花賞を視野に入れている。GI参戦のためにも結果がほしい一戦。過去4年のこのレースで3勝を挙げるステイゴールド産駒が今年も躍動する。
アドマイヤスピカは栗東CWでラカ(3歳未勝利)との併せ馬で5F69秒7-39秒9-12秒2をマーク。向正面からコントロール良く、パートナーとびっしり併せて直線に向いた。追われてからはやや頭を上げて1馬身ほど遅れたが、太め感は残っていない。松田博師は「春よりはいくぶん利口になったけど、まだ頭を上げて走るからなあ」と慎重な口ぶりだ。
提供:デイリースポーツ