美浦Wで追い切る国枝厩舎のサトノアポロ(左)とマイネルキッツ(右).jpg
本番に向けた僚馬2頭の美浦Wでのテストマッチは、老雄に軍配が上がった。マイネルキッツが先導役を努める。サトノアポロは2馬身追走し、4角でインから馬体を併せた。だが、手応えの差は歴然。キッツは馬なりのまま、仕掛けるパートナーを横目に併入を決めた。
6F84秒0-39秒4-12秒7。キッツと初コンビを組む柴田大は「イメージとは全然違いました。外めを回っていい時計が出た。フレッシュだし、機敏ですごく軽い走りをする。年齢を言われなければ分かりません。この動きなら楽しみです」と目を丸くした。
アンチエイジングに成功したような若々しい動きに、国枝師は「10歳とは思えないほどフレッシュで体の張りもいい。まだ頑張れる。トウカイトリックに負けたくないね」と、昨年のステイヤーズSを10歳9か月3日で制覇し、JRA平地重賞優勝の最高年齢記録を樹立したライバルの名前を挙げた。
また、6F83秒6-39秒0-12秒7をマークしたサトノアポロについて指揮官は「ケイコは動かない方だが、最後まで一生懸命に走っていた。追いかけての併入だから、いいんじゃないかな。順調に夏を越えたし、気持ちは穏やかになった。前は周りに馬がいないとトボけたが、少しは解消されたと思う。何とかしてほしい」と及第点を与たえた。
ジャパンC(11月24日・東京、芝2400m)を目指すキッツ、天皇賞・秋(10月27日・東京、芝2000m)が目標のアポロ。始動戦を理想な形で迎えることができそうだ。
提供:デイリースポーツ