まさに矢のような伸び。サトノノブレスが力強い脚さばきで好調をアピールした。最終リハは岩田を背に、栗東CWで3頭併せ。トゥザグローリー(6歳オープン)、サトノデプロマット(3歳未勝利)を追走し、4角で最内から並びかける。ラスト1Fで鞍上の左ステッキが飛ぶと、瞬時に加速し、パートナーを置き去りに。ゴール前でもう一発、気合を注入されてフィニッシュした。
僚馬2頭に0秒4先着し、6F82秒0-37秒7-11秒6を計時。岩田が「反応が良くなっていた。体に芯が入った感じがする」と好感触をつかめば、見届けた池江師も「前をつかまえてからスッと伸びていた」と合格点を与えた。
うっぷんを晴らしたい。若葉S3着、青葉賞4着。春はクラシックの舞台を逃したが、ひと夏を越して着実に成長を遂げた。前走の1000万下特別は首差の2着。休み明けに加え、古馬と初対戦だったことを考慮すれば、十分に胸を張れる内容だ。
「前走は力を示せたと思う。春はソエを痛がっていたし、腰も緩かったけど、今は良くなっていますよ。休養明けの馬に比べて、今回は使った強みもある。何とか権利を獲りたいね」と指揮官は腕まくり。持ち味の鋭脚で1強ムードを打ち破る。
リズミカルなフットワークだ。アクションスターは新コンビの秋山を背に栗東坂路を単走。この日の3番目タイとなる4F51秒1(3F37秒4-12秒4)の好時計を記録した。「すごく良かった。能力を感じます」と鞍上は納得の笑み。ダービー(14着)は輸送による馬体減が響いた様子。音無師は「今は470キロくらいあるし、普段の動きもいい」と巻き返しに意欲的だった。
提供:デイリースポーツ