栗東坂路を舞台にした僚馬レッドアリオン(3歳オープン)とのスパーリングは“完敗”の0秒5遅れ。だが、超実戦型のナイスミーチューにとってこれはある意味、予定通り。想定外という意識は少しも持たなくていい。
4Fの全体時計は前走(平安S2着)の53秒0、そして快勝した昨年の53秒1をしのぐ、52秒2(39秒1-13秒7)。態勢は整ったと言える。「この馬としてはよく動いていると思います。あとは去年に比べて斤量が増える点がどうかですね」と感触を確かめた小牧は冷静に語った。
昨年は54キロで、今年は57.5キロを背負う。プラス3.5キロが課題となるのは確かだが、橋口師は「しっかり仕上がった。力を出せる状態にあると思う。阪神のダート2000mは(2戦2勝と)一番合っているから」と、増量分をコース適性の高さではね返す構えだ。
エルムS5着からの巻き返しを期すグランドシチーは朝一番の美浦Wに登場。サニーデイズ(2歳未勝利)との併せ馬で併入し、5F66秒8-37秒9-12秒6をマークした。「時計的にはこれで十分。(ハンデの)58・5キロは見込まれたけど、差しの利く展開になってくれれば」と相沢師。先週のオールカマー(ヴェルデグリーン)に続き、2週連続重賞Vを狙う。
提供:デイリースポーツ