マイルCSダノンシャークなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2013年11月07日 12:30

マイルCSの1週前追い切りを行ったダノンシャーク(撮影:井内利彰)

 3日夜にかなりの降水量があった栗東。その影響で、5日の坂路馬場のウッドチップはかなり湿っており、普通に歩いているだけでも重たさを感じた。5日の天候は晴れていたが、それで馬場が乾くということもなく、6日の追い切りは時計の掛かるような状況になった。

 また、6日夜に雨が降り、7日は運動場の砂地に水たまりが浮くような状況だったが、時計の出方はあまり変わっていない。

【坂路/4F51.9秒】
 6日。一番時計はサンレーン(栗東・西園正都厩舎)の4F51.0秒。これに4F51.1秒が3頭続いており、決して時計の出にくい馬場状態というわけではなさそう。4F52秒台も頭数は多いが、この時計の見極めはラスト1Fが13秒を切るか切らないか。重い馬場ではないので、一番負荷の掛かる箇所で、いかに速い時計を出せるかが、好不調のバロメーターになる。

 マイルCSの1週前追い切りを行ったのが、ダノンシャーク(栗東・大久保龍志厩舎)。今回は2012年エプソムC(2着)以来となる、福永祐一騎手が騎乗するということで、追い切りにもジョッキーが騎乗。併せた相手が攻め駆けするラヴァズアゲインだったこともあり、ゴールでは遅れるような感じだったが、追い切り内容は悪くない。ただ、前走時は1週前追い切り、レース週追い切りともに、2F25秒を切る時計だったが、この日の2F時計は25.4秒。細かな違いだが、これは少し気になる材料。

 7日。朝一番でマイルCSの1週前追い切りを行ったのが、サダムパテック(栗東・西園正都厩舎)。和田竜二騎手を背に、単走で追われたが、軽快なスピードで最後まで勢いを持続。4F52.3〜1F12.5秒(この日の一番時計)とこの馬らしい、速い時計でフィニッシュしている。

 なお、先週の馬場差が「±0.0秒」。今週もほぼ変わらない印象だが、気持ち程度、時計が掛かったということで、馬場差は、6日、7日とも『+0.1秒』で観測している。

【CW/5F66.5秒】
 6日。開門直後は少し時計の掛かる印象もあったが、1回目のハローが明けてからは、ある程度速い時計が出る馬場に。ただ、馬場差をつけるほどのものではないだろう。ちなみに、降雨の影響を受けた7日は、4コーナーから直線あたりの馬場が悪い印象。この箇所で時計が遅くなる馬がいた。

 今週のCコースで動きが目立ったのは、古馬を追走して、内からしっかりと伸びたワールドインパクト(栗東・友道康夫厩舎)。そして、次走ダート戦を予定しているエーシントップ(栗東・西園正都厩舎)が、新馬3頭を追いかけて、直線外に持ち出して弾けている。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。今週も大きな変化はないが、今週の方がやや時計が速いという印象もあるので、6日、7日とも『-0.7秒』で観測した。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は、追い切り頭数がほとんどいない。また、追い切っている組はほとんど新馬。やれば時計の出る馬場なので、ごく標準。よって、馬場差は先週に続き『0.0秒』で観測した。

 ポリトラック馬場も大きな変化はないが、追い切りで目立ったのが、ランフォージン(栗東・清水出美厩舎)。今週は福島競馬場までの輸送があるにも関わらず、テンから飛ばす追い切りで、6F77.0秒の自己ベストをマーク。ラスト1Fも11.4秒と止まっておらず、前走以上に躍動感を感じた。なお、馬場差は引き続き『-1.0秒』で観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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