競り合いを制してスピード出世を遂げたカラダレジェンド(右)=東京競馬場
 
 連闘でタイトルをもぎ取った。「第49回京王杯2歳S・GII」(芝1400m)は9日、東京11Rに14頭で争われ、先週の東京で新馬戦を勝ち上がったばかりの5番人気
カラダレジェンド(美浦・尾形和)が1分23秒1のタイムで重賞タイトルを獲得。鞍上・田辺はアルテミスS(
マーブルカテドラル)に続き2週連続の重賞制覇となった。道中は逃げた9番人気
マイネルディアベル(4着)を見ながら2番手を追走。直線半ばでは好位のインを運んだ2番人気
ラブリープラネット(3着)と3頭の攻防となったが、力強く脚を伸ばして半馬身差をつけた。接戦の2着争いは鼻差で6番人気
クインズハリジャンに軍配。なお、圧倒的な1番人気に支持された
モーリスは発馬で後れを取り、直線は大外に持ち出して前を追ったが6着に終わった。
「2歳のこの時期の連闘はどうかと思っていたけど、使うからには、勝ちに行く競馬をしようと思って乗りました」と田辺。その気持ちがパートナーにも伝わった。「よく走ってくれましたね」。自身にとっても先週のアルテミスSに続く2週連続重賞V。満足そうに、その余韻に浸った。
 3月に厩舎を開業したばかりの尾形和師は、重賞初挑戦で初勝利の快挙。「(ゴール前は)声が出ましたね」と初々しい笑みを浮かべた。今回の連闘策は、デビュー前から温めていたもの。「田辺には10月頃、京王杯をあけといてくれと伝えていたんです。新馬をあっさり勝つようなら」と打ち明けた。「さすがに連闘したので状態を見てから」と次走については明言しなかったが、朝日杯FS(12月15日・中山、芝1600m)の有力候補になったことには間違いない。
提供:デイリースポーツ