ゴールドシップがリベンジに燃えている。圧倒的1番人気に指示された秋初戦の京都大賞典。天皇賞・春の屈辱を晴らした宝塚記念と同様、前半から気合をつける積極策で臨んだが直線で失速して5着。掲示板を死守するのがやっとだった。
「(最後の)直線が平たんだから、好位でと思って行ったんだけど、強引に行き過ぎたのかも。最後はハミを取ってくれなかった」と内田博は振り返る。「気まぐれだね。それも、この馬の個性なんだけど、特に方程式が見つけにくい」と苦笑いを浮かべ、「走りたいように走らせてあげた方がいいみたい」と小細工はせず、出たなりの位置から勝負をかけるつもりだ。
13日の1週前追い切りは、栗東坂路で内田博を背に4F53秒2-13秒6(一杯)。
ラトルスネーク(5歳OP)に半馬身先着した。タイムは平凡だったが、須貝師は「時計うんぬんより動き。重心が沈んで良いフォームになってた。これでスイッチが入った」と納得の表情。休み明けをひと叩きして変わり身は見込める。
勝てば
オルフェーヴルと並ぶGI5勝となる。“黄金の船”の名にかけ、「勝てるようにかじを切ってあげたい。この仕事は2着じゃ駄目」と主戦はきっぱり。前走の汚名をそそぎ有馬記念(12月22日・中山、芝2500m)へ。宝塚記念では実現しなかった、最初で最後となるオルフェとの直接対決へ弾みをつける。
提供:デイリースポーツ