白菊賞を直線一気の末脚で差し切ったレーヴデトワール。2走前の萩Sでは先行策が裏目に出て6着に敗れたが、「2走前は掛かったが、使うごとに落ち着いてきて、前走が本来の走り」と松田博師は巻き返しにも納得顔。中1週となる今回は1日に栗東坂路で4F60秒9と前走後の初時計をマーク。好調をキープしている。「うちの馬ではゲートも速い。栗東の環境にも慣れて調教でもスムーズに走れるようになった」と手応えは十分。07年2着のレーヴダムール、10年1着のレーヴディソールを姉に持ち、非凡な切れ味は血筋通り。持ち味を存分に生かせる阪神外回りなら一気の戴冠も夢ではない。
グランシェリーは好位でスムーズに運べたファンタジーSで6着に敗退。3カ月半ぶりの実戦だったが「物足りなさを感じた」と浜中は振り返る。叩き2走目で活路を見出したいところだが、1週前追い切りは栗東坂路で4F50秒2-12秒6(仕掛け)。27日の一番時計をマークし、併走馬に5馬身先着した。「もともと動く馬だけど、1週前追いがかなり良かった。馬のバランスが良くなって力強さが出ている」と主戦も上積みを感じた様子。「マイルまでなら大丈夫だし、京都より阪神の方がいいんじゃないかな」。完勝した中京2歳Sはレースの上がりは35秒5。得意の力のいる馬場なら反撃があっても驚けない。
提供:デイリースポーツ