朝日杯FS出走予定アトムなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2013年12月05日 21:38

かなり良い状態での出走が期待できそうなアトム(撮影:井内利彰)

 今週の栗東は雨なし。全休日の2日から、比較的好天が続き、3日もウッドチップ馬場が乾きやすい環境は整っていた。逍遥馬道でも、日陰はまだまだ水分を含む状態だったが、そうでない場所は、表面上は乾いているように見えた。

 ただ、クッション性に関しては、速い時計が出ていた今年5月、6月に比べると悪い。それでも、昨年同時期よりは時計の出やすい状況となっており、厩舎コメントなど「今週は時計の掛かる馬場だから」という表現は信用しない方がよいだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 4日。一番時計は来週の朝日杯FSの出走を予定しているベルカント(栗東・角田晃一厩舎)で、4F50.7秒。51秒を切ったのは、もう1頭しかおらず、極端に速い時計が出るような馬場ではなかった。

 52秒を切る頭数も多くなかったので、一見すると、時計の掛かる馬場にも見えるが、3F目に12秒切った馬は多数。これによって、2F時計が25秒を切っている馬も多いので、冒頭でも記したように、ある程度、ウッドチップが乾いて、標準の時計は出る馬場になっているのだろう。

 5日の馬場状態もほぼ同じ。この日は、トレセンニュースで取り上げたように、オルフェーヴル(栗東・池江泰寿厩舎)、キズナ(栗東・佐々木晶三厩舎)が有馬記念に向けた追い切りを行っている。同じく、ダノンバラード(栗東・池江泰寿厩舎)が有馬記念の2週前追い切りを敢行。同厩ベルサリエーレを追走するという内容だったが、最後は遅れてのゴール。4F53.7〜1F12.6秒という時計は平凡であり、帰厩してまもない状況が露呈された形となった。

 なお、先週の馬場差が「+0.5秒」。それより、時計が出るようになっているのは、全体の時計を見ても明らかなので、今週は4日、5日とも『+0.1秒』で観測している。

【CW/5F66.5秒】
 冒頭に記したように、週中に雨の影響を受けることはなかったが、4日よりも5日の方が速い時計が出ている印象がある。4日が好天だったので、ハロー掛けがあって、掘りかえされたウッドチップが適度に乾いたのが、5日という印象もある。ただ、馬場差に関しては、4日、5日とも同じで観測した。

 5日に朝日杯FSの1週前追い切りを行ったのが、アトム(栗東・池江泰寿厩舎)。トーセンソレイユ、クリューサオールを追走する形だったが、直線に向いて楽に追いつくと、あとは追われて、相手を突き放す伸び。時計の6F83.1〜1F11.7秒は、全体の数字として、少し遅めだが、ラストの伸びは秀逸。かなり良い状態での出走が期待できそうだ。

 先週の馬場差は「-0.8秒」。今週はウッドチップが悪くなる要因はないが、全体的な時計の出方を見ると、先週よりも少し時計が掛かっているので『-0.5秒』で観測した。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 ポリトラック馬場での追い切りは相変わらず、速い時計が出ている状態。馬なりでも、楽に5F63秒前後をマークしており、これらの時計をマークした馬は軽快な脚捌きを見せている。なお、馬場差は引き続き『-1.0秒』で観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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