19日、東京競馬場で行われたクイーンC(G3・芝1600m)は、武豊騎手騎乗の1番人気ライラプス(牝3、栗東・松田国英厩舎)が快勝。勝ちタイムは1分38秒1(重)。1.1/2馬身差の2着には6番人気ジョウノビクトリア、さらに1/2馬身差の3着には4番人気ラドランファーマが入った。
レースはネヴァーピリオド、ピースオブラヴ、ツルマルオトメが先手を奪う展開。好スタートから好位に控えたライラプスは、直線内から抜け出すと、外から追い込んだジョウノビクトリア以下を抑えて優勝。56キロを背負いながら2番人気に支持された、昨年の2歳女王ショウナンパントルは、馬群の後方を追走するも直線伸び切れず12着に敗れた。
勝ったライラプスは、父フレンチデピュティ、母が99年4歳牝馬特別・西(G2)など重賞4勝を挙げたフサイチエアデール(その父サンデーサイレンス)という血統で、叔父には現OPのベラージオ(牡6、美浦・高市圭二厩舎、父メジロライアン)がいる。9月のデビュー戦(阪神・芝1400m)快勝後、デイリー杯2歳S(G2)を3番人気で2着に好走。その後は、暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)は7着、前走のシンザン記念は5着に敗れていた。通算成績6戦2勝。
鞍上の武豊騎手は、91年スカーレットブーケ、96年イブキパーシヴに続き、同レース3勝目。JRA重賞は通算199勝目。管理する松田国英調教師は、昨年のダイワエルシエーロに続き連覇。JRA重賞は通算34勝目。