栗東坂路でパートナーに追走併入を果たしたベルシャザール(左)
熱のこもったスパーリングだった。
ベルシャザールは栗東坂路を力強いフットワークで駆け上がり、万全の仕上がりをアピールした。
坂路1本目に4F78秒2を計時した後の2本目。併走パートナーの
ロングロウ(7歳オープン)を2馬身追走し、中間地点で馬体を合わせる。ラスト1F過ぎに鞍上が仕掛けると懸命に脚を伸ばし、4F53秒2-38秒8-12秒7のタイムで併入した。
追い切りを見届けた松田国師は「相手の方が先に手応えが一杯になっていた。この時計で走っているのだから、いい追い切りだったと言えるでしょう。ここまで順調にきています」と眼鏡の奥の目を細めた。約3カ月ぶりの実戦となるが、状態面に不安はない。JCダート優勝後は、放牧先の宮城県の山元トレセンで乗り込み、1月12日に帰厩。1月下旬からは坂路2本乗りを取り入れるなど、豊富な調教量で体と息をつくってきた。
今回の舞台となる、東京ダート1600mとは好相性だ。同条件の2走前の武蔵野Sでは好位から抜け出し、重賞初制覇を決めた。「道中いろんなことがあっても、東京は直線が長いので修正できる。スタート地点が芝というのもこの馬には合っている」とプラスにとらえている。初コンビのC・デムーロも大きな期待を寄せる。「いいイメージを持っている。スタートを決めて好位につけられたら、いいレースができる」ときっぱり。
フェブラリーSの後にはドバイワールドC(3月29日・UAEメイダン、AW2000m)に挑戦する。「やれることはやりました。勝ち星を積み上げてドバイに行きたい」と指揮官。最優秀ダートホースがGI連勝へ突き進む。
提供:デイリースポーツ