先週のフェブラリーSで待望のGI初勝利を飾った田辺が、今週も重賞獲りに燃えている。「記録のことは考えていないけど、GIを勝って、正直言ってうれしい。2週連続重賞勝ち?自分は一戦一戦、頑張るだけです」と、控えめながらも大きな瞳を輝かせた。
中山記念で手綱を取るのは
ヴェルデグリーンだ。最終追い切りは美浦Wで併せ馬。僚馬
ブリージョ(3歳未勝利)を6Fで2馬身追走。直線で外へ持ちだすと、強めに追われて併入に持ち込んだ。タイムは6F83秒0-37秒9-12秒3。昨年9月のオールカマー、今年1月のアメリカJCCと、コンビでGII2勝を果たした頼もしい相棒に「前走から距離は短くなるが、器用なので対応できそう」と期待を膨らませる。
追い切りの動きを見届けた相沢師は「いい意味で状態は変わっていない。きょうの動きには満足しているし、いい状態で出走できそうだ」と満足そうにうなずいた。前記のGII2勝を含めて、5勝を挙げる中山コースにも「この馬に合っているし、距離も心配ない。ま、大丈夫でしょう」とドッシリ構える。
「ここでメドの立つ競馬ができれば、今後が楽しみ」とは田辺。今年は
アユサン、
ジャスタウェイ、
サダムパテック、
ロゴタイプのGI馬をはじめ、豪華な顔ぶれがそろった。今春のGIロードで主役の1頭に浮上するためにも、ここでひと泡吹かせたい。
提供:デイリースポーツ