10キロの馬体減に耐えて春菜賞を制したヤマノフェアリーが、中3週のローテで桜花賞トライアルへ。最終リハは栗東坂路で併せ馬を行い、馬なりの手応えで4F53秒2-38秒4-12秒9をマーク。素軽い動きを披露し、体調の良さを伝えた。
もともと食いが細いタイプ。大雪の影響を受けた前走は、輸送に17時間半もの時間を費やした。減った馬体は「戻り切っていないが、維持はしている」と渋田助手は近況を隠さないが、追い切りの動きには合格点を与える。「ペースメーカーをつけてオーバーワークにならないように。動きは良かった」と満足げにうなずいた。
「もっと筋肉が付いてほしい。まだ素質だけで走っている」と仕上げ人は冷静に分析するが、2連勝は高い能力があればこそ。上昇ムードで挑む今回は3連勝の期待がかかる。「千四なら折り合いに気を遣わなくていい。とにかくここは権利のことだけを考えたい」。昨年のジャパンC2着馬デニムアンドルビーの全妹が非凡なセンスを発揮し、桜獲りへ名乗りを上げる。
先週に続いて、今週も美浦坂路で豪快リハを敢行したエスメラルディーナ。4F50秒1-36秒6-11秒7に「先週と違って、今週は馬場が軽かったからね。単走でこれだけ動けば上々。前向きさが出てきたし、硬さも取れていい感じ」と、斎藤師には自然と笑みがこぼれる。初の関西圏&距離には「輸送は全く心配ない。あとは速い時計への対応がどうか」と課題を挙げた。
提供:デイリースポーツ