ドバイ目指すトウケイヘイローなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2014年03月13日 12:00

雨の影響を感じさせない追い切りを行ったトウケイヘイロー(撮影:井内利彰)

 今週の栗東は前半が寒く、後半は雨という天候。11日は雪がうっすらと積った状態だったが、調教に影響するほどではなかった。12日は好天の中での追い切り、翌日が大雨という天気予報が出ていたこともあり、12日中に追い切りを済ませるという厩舎も多かった。

 13日は予報通り、雨の中での調教となったが、量は決して多くなく、馬場に影響を与えるというほどではなかった。

【坂路/4F51.9秒】
 12日。一番時計は4F50.1秒がローズミラクル(栗東・羽月友彦厩舎)とトウカイパラダイス(栗東・田所秀孝厩舎)の2頭。前者は2013年7月に4F50.2秒をマークしており、当時と同様に走りやすい馬場だったと推測できる。

 ラスト1Fが11秒台はおらず、デアリングプライド(栗東・森田直行厩舎)の12.1秒が最速。3F目に11秒台をマークした馬は多数いたが、その惰性で坂を上りきるというのは難しいようで、最後の1Fは減速するパターンが多かった。大きく減速しなかったという意味では、3歳未勝利のロスヴァイセ(栗東・小崎憲厩舎)が11.8〜12.3秒。これは評価したい。

 また全体時計では、自己ベストを1.4秒更新したミューラルクラウン(栗東・音無秀孝厩舎)。ラスト1F13.1秒と減速している点は評価できないが、ここ2走二桁着順が続いている状況を考えると、休みを挟んで、リフレッシュした状態でレースを迎えることができそう。

 先週の馬場差は「+0.5秒」。今週は前半の好天でウッドチップは回復。13日の雨が影響を与えた印象はなく、12日、13日とも馬場差は『-0.5秒』で観測した。

【CW/5F66.5秒】
 先週は向正面でラップが速くなると、ラストが止まり気味になる馬が多かったが、今週は向正面で速いラップを刻むと、そのままの勢いでゴールまで駆け抜ける馬が多かった。よって、6F時計が速く、80秒を切る馬もかなりの頭数となった。

 13日は雨の影響があると思われたが、そんな印象はない。ドバイ遠征に向けて、トウケイヘイロー(栗東・清水久詞)が単走で追い切り。馬場入り前に、担当する宮下芳征調教助手から「馬の行く気に任せた追い切り」と聞いていたが、それにしても凄いスピード感。向正面からビュンビュンと飛ばしたが、もちろん引っ掛かっているわけではなく、それこそ、馬の行く気に走っている感じ。最後も流す感じで、6F78.0〜5F64.0〜4F50.5〜3F38.0〜1F13.2秒。

 「前走が消化不良のレースになったので、馬もやる気満々みたい」(同調教助手)とのこと。今週末に検疫厩舎に入って、ドバイ遠征(ドバイデューティフリー)となるが、スタートさえ決めれば、かなり面白いレースをしてくれそうな雰囲気がある。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。基準時計の馬場に近づいていたが、好天によって、再び時計の出やすい馬場に戻った。むしろ、先々週よりも時計の出る馬場になったと判断してもよい。よって、12日、13日とも『-1.4秒』で観測している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 芝馬場で追い切りを行ったのは、1頭だけ。よって、馬場差は12日、13日とも『±0.0秒』としている。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数はごく標準。雨が降った13日がいつもの木曜日より、やや多めといった感じ。馬場差に関しては、先週と同様の『-1.0秒』で、12日、13日とも観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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