3歳牝馬勢が好調な斎藤厩舎。
ヌーヴォレコルトがチューリップ賞で2着に好走すると、先週のフィリーズRでは
エスメラルディーナが3着に入った。「楽しみな牝馬がそろった」と師。その中の大将格と言っていいだろう。函館2歳チャンピオンで、阪神JFで4着に好走した
クリスマスが今年の始動戦を迎える。
追い切りは美浦Wで併せ馬。
マイネエポナ(5歳1000万下)を6Fで0秒3追走し、ラスト1Fで馬体を合わせた。馬なりのままで半馬身先着し、6F85秒4-39秒8-12秒6を記録した。斎藤師は「ここを目標にきっちりとつくった。勝てるだけの状態にある」と満足げにうなずく。
前走の阪神JFは後方一気の競馬で4着。先行策から抜け出した函館2歳Sとは対照的なレースを見せた。「あのメンバーで4着はだてではない」と師。記録した上がり3F33秒6は2着
ハープスターと並びメンバー最速タイ。「
ハープスターを負かせるのではないかという可能性を持たせてくれた」とチューリップ賞を完勝した素質馬を比較対象にして高く評価する。
今春は桜花賞(4月13日・阪神、芝1600m)だけではなく、皐月賞(4月20日・中山、芝2000m)も視野に入れている。「レース後にいろいろと考えたい」。能力の高さを買っているからこその選択肢であり、期待の大きさが伺える。メンバー唯一の重賞ウイナーが存在感を示す。
提供:デイリースポーツ