1勝馬でも地力は侮れない。
クラリティシチーは美浦Wで併せ馬。僚馬
レイズアスピリット(3歳500万下)を5Fで1秒1と大きく追走。4角で射程圏内に入れると直線半ばで並びかける。そして鞍上の気合とともに、最後は1馬身突き放した。5F67秒6-38秒7-12秒7を記録。切れのある走りで好調をアピールした。
今回は中3週での競馬。目立つ時計ではないが、上原師は「予定通りの追い切りができた。いつもの走りで、いい感じ」と満足そうにうなずいた。「コース変わり、距離短縮ともに大丈夫でしょう」とドッシリ構える。
新馬戦V後の3戦はスタートひと息で流れに乗れず。前走のセントポーリア賞では直線で前があかなかった。「消化不良だよね」と指揮官はここまでのレース内容を振り返り、「とっくに2勝、3勝していてもおかしくない馬だからね」と力を込める。能力を高く評価しているからこその重賞挑戦だ。実績馬をあっと言わせるシーンがあっても驚けない。
DeNAの三浦の所有馬として重賞初出走となる
リーゼントロックが、力強い脚さばきで好調を伝えた。栗東坂路で
タイセイドリーム(4歳1000万下)と併せ馬。僚馬を追走して遅れたが、4F52秒3-38秒4-12秒9の時計を叩き出し、最後までしぶとく脚を伸ばした。矢作師も「相手は動く馬だし、先行させていたから。本当に順調」と合格点。初芝にも「瞬発力勝負だと厳しいが、今の中山の馬場なら」と前向きだ。
提供:デイリースポーツ