15日、92年のフェブラリーH(G3)、帝王賞を勝つなどダートの中長距離で活躍していたラシアンゴールド(牡17)が、繋養されていたレックススタッドを、3日に退厩していたことが明らかになった。今後は新冠町内の個人牧場で種牡馬として供用される予定。
美浦・大久保洋吉厩舎に所属した同馬は90年12月のデビュー戦を快勝。91年の冬に初重賞となったウインターS(G3)でナリタハヤブサの3着となり、本格化。92年に入ると、金蹄S(1500万下)、フェブラリーH、京葉S(OP)と3連勝を達成。続く帝王賞でも、ナリタハヤブサと同着優勝を飾るなど、ダートの一流馬として活躍した。当時は現在ほど交流競走が盛んではなく、そういう意味では交流時代の先駆的な存在だった。通算17戦7勝(うち地方2戦1勝、ダートは10戦6勝、2着1回、3着3回)。
ラシアンゴールドは父ラシアンルーブル、母サリーベル(その父グッドリー)という血統。半弟に川崎記念(交流G1)を勝ったリージェントブラフ(父パークリージェント)がいる。なお、蛯名正義騎手の初重賞勝ちは、同馬のフェブラリーHだった。