コパノリチャードが大きく逃げたエーシントップを捕らえると、後続も抑え3馬身差の完勝で春の短距離王に
30日、中京競馬場で高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)が行われ、2〜3番手でレースを進めたM.デムーロ騎手騎乗の3番人気コパノリチャード(牡4、栗東・宮徹厩舎)が、直線で逃げた15番人気エーシントップ(牡4、栗東・西園正都厩舎)を捕らえて抜け出し、最後は後方から追い込んできた8番人気スノードラゴン(牡6、美浦・高木登厩舎)に3馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分12秒2(不良)。
さらに1.1/4馬身差の3着に1番人気ストレイトガール(牝5、栗東・藤原英昭厩舎)が入った。なお、2番人気ハクサンムーン(牡5、栗東・西園正都厩舎)はスタートが悪く後方からの競馬となり、直線で差は詰めたものの5着に終わった。
勝ったコパノリチャードは、父ダイワメジャー、母ヒガシリンクス、その父トニービンという血統。今までは1400、1600mの出走が中心で1200mは初めてだったが、見事にこれを制しスプリント界の頂点に立った。また、Dr.コパの名でも知られる馬主の小林祥晃氏は、フェブラリーSに続き今年のGIレース連勝となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆コパノリチャード(牡4)
騎手:M.デムーロ
厩舎:栗東・宮徹
父:ダイワメジャー
母:ヒガシリンクス
母父:トニービン
馬主:小林祥晃
生産者:ヤナガワ牧場
通算成績:12戦6勝(重賞4勝)
主な勝ち鞍:2013年スワンS(GII)
【勝利ジョッキー・M.デムーロ騎手のコメント】
前走で1400mを走っている馬にとって初の1200mへの短縮を懸念しましたが、道悪を苦にしないところが助けてくれました。水曜の追い切りにまたがった時も重馬場だったのですが、手応えが良かったですし、いつも重賞で3着以内にきているような馬でしたので、自信を持って乗りました。
直線に向いての手応えは十分でしたが、内側にいた馬(エーシントップ)の動きも凄く良かった点が不安でした。しかし、最後はとても良い脚を使ってくれたので、残り200mで勝てると思いました。
去年騎手試験に落ちてしまって、その後調子の悪い時期があったのですが、今日このようなGIという大きな勝利を手にすることができてとても嬉しく思います。