21日、高知競馬場で行われた黒船賞(交流G3・ダート1400m、1着賞金3000万円)は、武豊騎手騎乗の2番人気マイネルセレクト(牡6、栗東・中村均厩舎)が、中団追走から抜け出し、外から追い込んだノボトゥルーに2馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分28秒4(良)。さらにハナ差の3着には先行したロッキーアピールが粘り、圧倒的1番人気(単勝150円)に支持されたシーキングザダイヤは、スタートで後手を踏み見せ場なく9着に惨敗した。
勝ったマイネルセレクトは、父フォーティナイナー、母ウメノアスコット(その父ラッキーソブリン)という血統。祖母が80年エリザベス女王杯を制したハギノトップレディで、伯母に91年安田記念、スプリンターズS(ともにG1)を制したダイイチルビーがいる。ダート戦では無類の強さを誇り、掲示板を外したのは昨年のドバイ遠征以来の出走となった04年さきたま杯(交流G3)6着のみ。その後の東京盃(G2)を圧勝し、続くJBCスプリント(交流G1)でG1初勝利を飾ってダート短距離界のトップに立った。今年に入り、出走予定だった2月20日のフェブラリーS(G1)を感冒のため直前で取り消し、昨年に続いてのドバイ遠征も断念していた。通算成績は17戦10勝(うち重賞5勝)。
鞍上の武豊騎手は、01年ノボジャックに続き同レース2勝目。管理する中村均調教師は同レース初勝利。今回の勝利で99年の第2回からJRA勢の7連勝となった。