5月4日(日)に京都競馬場で行われる天皇賞(GI・芝3200m)に出走予定の美浦所属各馬の関係者に取材した。
ホッコーブレーヴ(牡6・松永康利厩舎)について、松永調教師。
「前走の日経賞(GII・芝2500m・2着)は、8分くらいの出来でしたが、直線で弾けてくれましたね。右回りであんなに弾けたのは初めてでしたから、収穫がありました。
前走の疲れもすぐに取れましたし、ここまで順調に来ています。
今日(4/30)は馬場が渋っていましたし、そんなに負荷もかけたくなかったので、ポリトラックコースでやりました。叩き2戦目で良くなっていますし、100点満点の動きでした。
あまり時計が速いのはどうかとも思いますが、直線が長いのは合っているでしょう。前走を見ると、右回りも大丈夫だと思います。3200mは初めてですが、これまで乗ってくれたジョッキーは皆、長い方が良いと言ってくれましたし、心配していません。
ゴールデンウィークですし、金曜日の夜8時に美浦を出発する予定です。輸送経験もありますし、京都への輸送も問題ありません。
相手は強いですが、前走を見る限り十分戦えると思っています」
フェイムゲーム(牡4・宗像義忠厩舎)について、宗像調教師。
「前走のダイヤモンドS(GIII・芝3400m・1着)は、出遅れて後方からの競馬になりましたが、早めに上がって行って勝つという強い内容でした。ステイヤーが色濃く出ていて、距離もこなせましたし、掛かる面もありませんでした。
レース後は放牧に出ましたが、牧場でもしっかりと乗り込んでいましたし、体もフックラして戻ってきてくれました。こちらに帰厩後も順調です。
先週で体は出来ていましたし今週は輸送もありますので、今日(4/30)は馬也の追い切りでしたが、動きは良かったです。
今の京都は時計が速いですが、前走の時計も悪くないので対応できそうですし、京都コースも合っていると思います。前走のように出遅れず、流れに乗ってレースをしてほしいですね。強いメンバー揃いですが、胸を借りるつもりで臨みます」
ジャガーメイル(牡10・堀宣行厩舎)について、橋本篤典調教助手。
「前走(日経賞・9着)は、長期休養明けでしたが、終いは伸びていましたしよく頑張っていると思います。先週末と今週、ポリトラックで追い切りました。本当に良い頃と比べるとピリッとしないかなとも思いますが、少し負荷をかけられたのは良かったですし、今日(4/30)の1本で変わってきてほしいです。中山はそれほど得意というわけではないですし、脚を長く使うタイプなので、京都へのコース替わりはプラスです。長丁場ですし、競馬に注文が付かないタイプなので、枠順はどこでも大丈夫です」(取材・写真:佐々木祥恵)