休み明けの阪神大賞典では2番手に付ける積極的なレースで久々に会心の競馬で勝利を挙げたゴールドシップ。今朝は同じ厩舎の馬をパートナーに坂路コースを迫力十分に駆け上がった。

　調教後の記者会見での関係者のコメントは以下のとおり。

●ゴールドシップ(須貝尚介調教師)

◎阪神大賞典は素晴らしいレースでしたね。
　本当にいい競馬だったと思います。

◎それまでに見られないようなレースでしたね。
　大きいのは好位置で競馬できたことですね。それで最後もあれだけの伸びを見せてくれたので。

◎満足に行く結果、そしてプロセスでしたか？
　想定どおりの調整ができてレースも理想的なものができて良かったと思います。負けるわけにいかないレースだったのでホッとしています。

◎5歳になりましたが、まだまだ成長してきていると見ていいでしょうか？
　一番真価を問われる年齢だと思いますのでね。

◎血統的にもお父さんがステイゴールドですから晩成血統ではありましたよね。
　でもゴールドシップ自体もだいぶ大人になったと思います。

◎今回は3200メートルの天皇賞ですが、まさにステイヤーというタイプの馬ですね。
　かなり心肺能力の高い馬だと思います。

◎天皇賞に向けまして今朝の調整は坂路コースでした。
　先週はウッドチップコースである程度時計を出していますので、今日は坂路コースでウイリアムズ騎手に乗ってもらったんですけど、うまく行ったとは思います。

◎ウイリアムズ騎手の感想は聞かれましたか？
　いつも来日すると「乗りたい」と言っていたので。今回は本番へつなげる調教だったのでかなり喜んでいました。

◎喜んでいたというのは上々な感触だったということですね。
　凄くコンディションがいいと言ってくれましたね。

◎須貝調教師としても今年の天皇賞は思いを新たにしてということになりますか？
　去年は人気に支持されながらちょっと不甲斐ないレースだったので、今年は強い馬もいますけれどゴールドシップにとって去年のリベンジという形で行って欲しいと思っています。

◎納得の行くレースをして欲しいというのが本音のように思えますが。
　好位置でレースができて勝利を得られたので、ある程度勝ちに行くつもりで走って欲しいと思います。

◎ジャスタウェエイは世界に名前を広めましたが、このゴールドシップもそれだけの資質を持った馬で、今年の天皇賞は世界的にも価値の高いレースになると思いますが。
　ジャスタウェイのレーティングがゴールドシップより高くなっていますが、ゴールドシップもジャスタウェイと同等に走ってましたのでね。ここらへんで肩を並べるぐらいになって欲しいなと思っています。

◎改めて抱負をお願いします。
　特に状態が変わった訳ではなく、阪神大賞典を勝った時の状態にはあると思います。何とかゴールドシップのいい所を出し切って欲しいと思っています。応援をお願いします。

(取材：佐藤泉)

提供:ラジオNIKKEI