◆マイネル岡田総帥が朝日杯FSで期待を寄せる一頭
A 『競馬王のPOG本』の好評企画「袋とじ 黒服トーク」が、ついにネットの世界にも進出です。
B 「袋とじ 黒服トーク」とは、ほぼ全ての牧場取材に編集者が立ち会っているからこそ知り得た馬産地の空気、人気馬の評判、新種牡馬の取捨選択などを詰め込んだコーナーで、
『競馬王のPOG本』一年目から続く人気コンテンツです。
C その出張版ということで、袋とじに入れられなかった話や、締め切り後に漏れ伝わってきた話などをお届けします。
A まずはケシハタさん、締め切りの都合上、収録出来なかった産地馬体検査でのこぼれ話を教えてください。
ケ やっぱり岡田(繁幸)総帥降臨の話でしょ。
A あぁ、北海道トレーニングセールについてとりあげたN◯Kの夜のニュースで、「日高の新冠から訪れた男性」として出ていたという…。
B それは確かにネットで盛り上がったけど、そういうネタじゃなくて!
C ちなみにこのセールで
母アイカギ(父タイキシャトル・牡)を落とした総帥は、「まぁまぁいい買い物が出来ました」と満足げに語ったそうです。
A で、話を戻して総帥降臨について…産地馬体検査でのことですよね?
ケ そうそう。今年のPOG取材では、スケジュールの都合上、恒例の「岡田総帥を囲む会」が無かったの。だから情報を聞けてなくて、袋とじにも書けなかったんだよ。そうしたら総帥がサンチバの会場に現れて「僕のコメントを載せて欲しい」って。
B 会が無かったから、話足りなかったんだね(笑)。
ケ
母Henderson Band(父Indian Charlie・牡)に「これ、いいよ」、
母タイニープラネット(父マイネルラヴ・牡)に「ホンモノだから!」、
母コスモクラッベ(父マツリダゴッホ・牡)には「これ、走るよ。重賞勝つと思う」。
C 岡田節、炸裂してるなー。
ケ そして
母リンガスマドンナ(父カネヒキリ・牡)に「真打ち登場! 今日(の会場に)、これ以上の馬がいたら教えて欲しい」と。「朝日杯まではこの馬で勝てると思う。その後はディープが強いからなぁ」だって。
A 朝日杯は、マイネル系が強いレースだから、ちょっとリアリティがあるな。今年から阪神開催というのは少し気になるけど。
◆新種牡馬ハービンジャーの評価は
B 新種牡馬に関する続報などはある?
C ちょっと気になる情報というか、厩舎村を取材していると、ハービンジャーに対する不安は耳にするよね。
A 袋とじのなかでも「皮膚が厚い。ダートだろ」という声は紹介しましたが…。
B 毎年、北海道に行っているけど、牧場サイドのプッシュは一番だと思うけどなぁ。
C とある関係者の方は「生産者から『今年はどの種牡馬をつけたらいいと思います?』って聞かれたとき、ハービンジャーとは言えないな」と言ってた。「杞憂に終わればいいと思うけど、正直、かなり微妙だと思います」だって。
A 袋とじでオススメ馬に挙げたハービンジャー産駒は走って欲しいですけどね。ただ、新種牡馬だしセレクトセールまでに結果を出したいでしょうから、3回阪神、3回東京で出てくる産駒はマークしたいですね。
C そうすると新種牡馬ならエンパイアメーカーに期待したいんだけど、「これだ!」という馬があまり見当たらないんだよね。
B 西山牧場でトーンが高かった
母タイキダイヤ(牡)や手塚厩舎の
母ラヴィーズラヴィン(牡)あたりじゃないですか。
A 他に新種牡馬といえば、フジキセキ産駒が2頭いますね。キンシャサノキセキとカネヒキリ。
ケ 「キンシャサノキセキ産駒は伸びやかで距離はもちそう」「カネヒキリは芝もこなせそう」とは(坂東牧場の)坂東勝彦社長の弁。写真撮影には出てこなかったけど、カネヒキリ産駒の
母リラックススマイル(牡)は面白いと思う。
A 金子オーナーで角居厩舎予定のようですね。
B 今年は角居厩舎の馬を選ぶチャンスは少ないから、
母トゥザヴィクトリー(父キングカメハメ・牝)を取り損ねたら、この馬を取ろうかな。
A 母トゥザヴィクトリーの名前が挙がったところで、最後に“毛”の最終候補に残った馬を紹介しておきましょうか(“毛”の馬とは、『競馬王のPOG本』の表紙の地に敷かれている馬のこと。かつて採用された馬が、ブエナビスタ、ローズキングダム、レーヴディソールと三年連続で2歳チャンピオンに輝いた実績がある)。
ケ ノーザンF・中尾事務局長にどの馬がいいか尋ねたところ、(実際に採用された馬以外に)
母アドマイヤグルーヴ、
母ポルトフィーノ、
母トゥザヴィクトリー、
母ハッピーパス、
母リッスン、
母イグジビットワンをそっと指差してくださいました。
A 実際にどの馬が採用されたかは、
『競馬王のPOG本』の袋とじを御覧ください!