8月10日(日)に新潟競馬場で行われるレパードS(GIII・3歳OP・ダ1800m)に出走する美浦所属各馬の1週前情報。

アジアエクスプレス(牡3・美浦・手塚貴久厩舎)について、手塚調教師。
「前走のユニコーンS(GIII・3歳OP・ダ1600m・12着)は、皐月賞後リフレッシュして戻ってきてからの調整が少し甘かったのか、これくらいで良いという過信があったのかもしれないですね。今回は前走の反省を踏まえて調整していますし、今週は強めにやりました。今日(7/31)は、併せた相手が引っ掛かって速くなりましたし、さほど外を回らなかったので、あのくらいの時計は出ますよね。動きも良かったですよ。来週はあまりやらない予定です。

　今週は時計が速かったので、ブリンカーの効果が出ているのかどうかわかりづらいですが、先週は効果があったような感じでした。レースでも、浅いブリンカーを装着しようと思っています。夏バテも今のところ大丈夫ですね。現在の馬体重は鞍を置いて547kgくらいで、前走時よりプラス体重での出走になると思います。前走時は調教を加減しているのに馬体がスッキリしていましたが、今回の方がボテッとして見えます。それがどのような方向に出るかですね」

戸崎圭太騎手。
「前走は、追い切りに乗らなかったのでわからない面もあるのですが、当日の具合は悪いとは思いませんでした。結果だけ見ると不思議に思う人もいるでしょうけど、精神面の弱さは元々ありましたし、内枠が仇になった感じです。芝では揉まれる競馬は経験していましたが、ダートでは砂をかぶったことはなかったですし、揉まれる競馬も初めてでした。前回はこの馬の力を発揮していませんので、今回どのような競馬をするかだと思います。ブリンカーは悪い方向には向いていないと思いますね」

ノースショアビーチ(牡3・美浦・田中剛厩舎)について、中野渡弘調教助手。
「前走のJDD(JpnI・ダ2000m・4着)は、他に行く馬がいましたので2番手に控えましたが、途中から逃げる形になりました。距離も若干長いかなと思っていましたので、粘ってあの差なら頑張ってくれたと思いますし、収穫のある競馬でした。3走前に中山で500万(ダ1800m)を勝ったあたりから、こちらが驚くくらいしぶとさが出てきましたね。前走後は在厩して数日ゆっくりさせましたが、その後はここに向けて順調に来ています。今週(7/30)の追い切りは、良い動きで感触も良かったようですね。今回は距離も問題ないですし、平坦コースですから、自分の形の競馬ができれば力は出せると思います」

カラダレジェンド(牡3・美浦・尾形和幸厩舎)について、尾形調教師。
「NHKマイルC(GI・3歳OP・芝1600m・18着)は強い馬と厳しい競馬をしましたので、北海道に放牧に出して疲れを取りました。帰厩後はここまで文句のつけるところがないくらいに順調に来ています。今日(7/31)の追い切りの動きも良かったですよ。デビュー前からダート適性が高いと思っていました。芝を使って結果も出ましたから、マイルCまで使ってきましたが、血統的にもフットワークもダートが良いように思います。距離は未知数ですが、それもレースの運び方ひとつでしょう。おさえて行っても切れるタイプではないですし、可能ならハナに行っても良いと思っています。無理に出していくのではなくて、自然にハナに立つくらいの競馬ができれば距離も持つのではないでしょうか。

　キャリアを積んできて気になるのは、パドックで騎手が乗ってからイレ込むようになったことです。なので明日(8/1)、新潟競馬場に運んで滞在させ、装鞍所やパドック、地下馬道を見せて慣らす予定です。レースで騎乗する伊藤工騎手も、来週1週間、新潟に滞在して調教をしてくれることになっています」(取材・写真：佐々木祥恵)