西園師はトレーナーとして平地重賞初制覇を果たした思い出のレースに、
タムロダイチを送り込む。重量感あふれるエンパイアメーカー産駒。将来性豊かな好素材だ。
初戦は大外枠から
トップスタート。2番手でためを利かせ、直線では大きなス
トライドで力強く抜け出した。「大きい割には器用。前で競馬ができるし、センスがいいですね」と指揮官。稍重馬場で勝ち時計は平凡ながらも、パワフルな走りは印象に残った。
中3週での競馬。大型馬らしく、叩いた上積みは十分だ。「体が締まってきたし、気持ちもガラッと変わった。おとなしい馬が、調教でも走る気を出している」。心身ともに研ぎ澄まされた今回は、初戦を上回るパフォーマンスが期待できる。
狙うは、01年
タムロチェリー、12年
マイネルエテルネルに続く3勝目。「
タムロチェリーが初めての(平地)重賞制覇でした。
マイネルエテルネルは6日の北九州短距離S(小倉11R)を予定しています。力は上位ですし、今度は決めたいところ。土日ともに楽しみです」。鮮やかなメーンジャックで、夏の小倉を締めくくる。