JRAは9日、ゲタウイルス感染症の陽性馬が合計17頭(美浦16頭、栗東1頭)確認されたことを発表した。
 9月中旬から美浦トレーニングセンターで発熱馬が通常期に比べ増加したため、競走馬総合研究所栃木支所で検査したところ、ゲタウイルス感染症の感染が確認された。ウマからウマへの直接感染はなく、今回感染している馬の多くも、
ワクチン接種が完了していない2歳馬が中心で、すべて数日で良好に回復していることから、競馬開催への影響はほとんどないものと考えられる。
 ゲタウイルス感染症は、
キンイロヤブカやコガタアカイエカがウイルスの媒介をするとされ、夏から秋にかけて流行期を迎えると考えられている。
 症状は感染後1〜3日で39度前後の発熱を示し、解熱後あるいは感染後およそ1週間前後に、発疹や下肢部の浮腫が見られる。
 美浦・栗東トレーニングセンターの競走馬診療所では、これまで同様に
ワクチン接種を継続するとともに、感染の原因となる蚊の臨時駆除作業を実施して対応する。