トーホウジャッカルが3分1秒0の日本レコードで菊花賞制覇、 デビューからわずか149日
26日、京都競馬場で菊花賞(3歳・牡牝・GI・芝3000m)が行われ、好位の内でレースを進め、3〜4コーナーで外に持ち出した酒井学騎手騎乗の3番人気トーホウジャッカル(牡3、栗東・谷潔厩舎)が、直線で前を捕らえて先頭に立ち、終始中団のインで立ち回り直線でも最内を突いた4番人気サウンズオブアース(牡3、栗東・藤岡健一厩舎)の追撃を1/2馬身抑えて優勝した。勝ちタイムは3分1秒0(良・日本レコード)。
さらに3.1/2馬身差の3着に7番人気ゴールドアクター(牡3、美浦・中川公成厩舎)が入った。なお、外を回らされ続ける形となった1番人気ワンアンドオンリー(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)は9着、2番人気トゥザワールド(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は16着に終わった。
勝ったトーホウジャッカルは、父スペシャルウィーク、母トーホウガイア、その父Unbridled's Songという血統。今年5月31日のデビューから149日での菊花賞制覇は、2歳戦が行われるようになって以降最速。また、勝ちタイム3分1秒0は、これまでの菊花賞レコード(ソングオブウインド)を1.7秒、日本レコード(ナリタトップロード)を1.5秒縮める破格のタイムとなった。
【勝ち馬プロフィール】
◆トーホウジャッカル(牡3)
騎手:酒井学
厩舎:栗東・谷潔
父:スペシャルウィーク
母:トーホウガイア
母父:Unbridled's Song
馬主:東豊物産
生産者:竹島幸治
通算成績:7戦3勝(重賞1勝)
【勝利ジョッキー・酒井学騎手のコメント】
トーホウジャッカルという素晴らしい相棒に恵まれて、クラシックを勝つことができ本当に嬉しいです。
今日は自信を持って乗ろうと思っていました。直線向いた時には他の人気馬より前にいようという意識で乗っていたので、後ろにどの馬がいるといったことは気にしていませんでした。最後に2着馬の気配を感じたときはヒヤッとしましたが、そこからもう一伸びしてくれました。僕が思っているよりもジャッカルが頑張ってくれましたね。
レコード勝ちということで、この馬の能力の高さを改めて感じます。こういう長い距離でもしっかり息を入れることができ、内目にいても捌いてくれる器用さがあり、タメた分だけ最後にしっかりキレてくれる脚もある馬です。