現地時間2日、英・サンダウン競馬場で行われたエクリプスS(3歳上、英G1・芝10f)は、K.ファロン騎手騎乗の3番人気オラトリオ Oratorio(牡3、愛・A.オブライエン厩舎)が、無敗で英ダービー(英G1)を制し、圧倒的1番人気(1.4倍)に支持されたモティヴェーター Motivatorを1/2馬身捕らえて優勝した。勝ちタイムは2分07秒00(良)。さらに2.1/2馬身離れた3着にはアルティエリ Altieriが入った。対決が注目されたシャマーダル Shamardalは、調教中に骨折したため、同レースを取り消している。
勝ったオラトリオは、父デインヒル、母Mahrah(その父Vaguely Noble)という血統の愛国産馬。叔父にJRA6勝のセイントリファール(父Lyphard)、近親に阪神3歳牝馬S(GI)など7勝を挙げたスティンガー(父サンデーサイレンス)がいる。2歳時に仏グランクリテリウム(仏G1)を勝ち、続くデューハーストS(英G1)はシャマーダルに敗れ2着。今季は、愛2000ギニー(愛G1)2着、セントジェームズパレスS(英G1)3着など、惜しい競馬が続いていた。G1は2勝目。
鞍上のK.ファロン騎手は、01年メディシアン Mediceanに続き、このレース2勝目。管理するA.オブライエン調教師は00年ジャイアンツコーズウェイ Giant's Causeway、02年ホークウイング Hawk Wingに続く3勝目となった。