現時時間3日、米・ハリウッドパーク競馬場で行われたアメリカンオークス(3歳牝、米G1・芝10f)は、福永祐一騎手騎乗の2番人気シーザリオ(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)が、道中3番手から3角先頭の競馬で、直線では他馬を突き放し、圧勝。日米オークス制覇を達成した。勝ちタイムは1分59秒03(良)。4馬身差の2着に1番人気メロールアインダ Melhor Ainda。さらに1馬身差の3着に10番人気シンハリーズ Singhaleseが入った。シーザリオと並び2番人気のスリーディグリーズ Three Degreesは5着に敗れた。
勝ったシーザリオは、父スペシャルウィーク、母がラトガーズBCH(米G3)の勝ち馬キロフプリミエール(その父Sadler's Wells)という血統。従兄にゴーテンベルグ Gothenberg(父ポリッシュパトリオット、愛インタナショナルS-愛G2)がいる。デビューから3連勝でフラワーC(GIII)を制し、桜花賞(GI)ではラインクラフトからアタマ差の2着に惜敗したものの、前走のオークス(GI)では1番人気に応え快勝していた。通算成績6戦5勝。
今回の勝利で、史上初の日米オークス制覇を達成。さらに、父内国産馬としては初、日本のクラシックホースとしては初の海外G1制覇。日本所属馬の米G1制覇も史上初。日本馬の海外G1制覇はエイシンプレストンによる03年クイーンエリザベス二世S(香G1)以来約2年2ヶ月ぶり。牝馬のG1制覇はシーキングザパールによる98年モーリスドゲスト賞(仏G1)以来7年ぶりと、快挙づくしの勝利となった。
鞍上の福永祐一騎手は03年クイーンエリザベス二世S(香G1)以来、4勝目の海外G1制覇。香港以外では初の勝利。管理する角居勝彦調教師にとっては初の海外勝利となった。