10日、福島競馬場で行われた七夕賞(GIII・芝2000m)は、後藤浩輝騎手騎乗の1番人気ダイワレイダース(牡7、美浦・松山康久厩舎)が、好位追走から4角で先頭に並びかけると、外から迫った8番人気トーセンダンディを3/4馬身抑え優勝した。勝ちタイムは2分00秒4(良)。さらに3/4馬身差の3着に3番人気グラスボンバーが入った。
勝ったダイワレイダースは父サンデーサイレンス、母ダイナアイドル(その父ノーザンテースト)という血統。全兄に8勝を挙げたストーミーサンディなどがいる。01年にデビューし、新馬、芙蓉S(OP)と連勝。クラシックを嘱望されたが、膝の骨折など脚部不安で2度の長期休養を余儀なくされていた。前々走アメジストS(1600万)に勝利しオープン入り、前走のエプソムC(GIII)は7番人気ながら小差の3着に好走していた。重賞は初制覇。通算成績16戦6勝。
鞍上の後藤浩輝騎手は、今年JRA重賞3勝目で、通算では29勝目。管理する松山康久調教師は99年にワシントンカラーで勝利したガーネットS(GIII)以来の6年ぶりの重賞制覇で、JRA通算36勝目となった。後藤騎手は同レース初勝利。松山調教師は94年ニフティダンサーで制して以来2勝目。
同レースでの1番人気馬の勝利は、1978年カミノハヤブサ以来27年ぶり。去年まで26連敗中で、JRA重賞の1番人気馬最多連敗記録を更新中だった。