シルクフォーチュンなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2015年01月22日 19:10

3コーナーでのスピード乗りが良く、全体時計も優秀だったシルクフォーチュン(撮影:井内利彰)

 先週まで火曜日全休が2週続き、変則的だった日程も今週は通常通り。栗東は22日が雨予報だったこともあってか、21日に追い切りが集中している。調教開始時刻には、ダート馬場も水が浮くような状態になっていたことを考えると、21日に追い切りを済ませておいて正解だったという馬も少なくないだろう。

 また、この時期ならではだが、大幅な馬体重増には要注意。先週のレースで1番人気に支持された馬のうち、10キロ以上の馬体重増が3頭いたが、すべて馬券圏外。3頭とも休み明けのレースだったので、当然の増加とも思えるが、汗をかく量も少なくなるこの時期の馬体増には敏感になった方がよい。

【坂路/4F51.9秒】
 21日。一番時計はアドマイヤサガス(栗東・橋田満厩舎)の4F50.5秒。ラスト1Fが12.9秒だったことを考えると、テンから飛ばしても、止まるほどの馬場ではないということだろう。また、4F52秒以下が20頭以上いたので、全体的に見ても、極端に時計を要する馬場という印象はない。

 4F50.9秒の好時計で動いたのは、東海Sの出走を予定しているトウシンイーグル(栗東・山内研二厩舎)。併せ馬だったが、相手が早々に脱落したこともあり、最後は1頭に。ただ周囲に馬が多かったことで、馬自身が活気漲る走りで、最後までスピードが落ちることはなかった。もともと中1週での好走実績もある馬だけに、かえってレース間隔が詰まることはプラスではないだろうか。

 先週の馬場差は「+0.9秒」。21日はそこまで時計を要している印象はないので『+0.2秒』で記録しているが、22日は明らかに雨の影響があったので『+1.0秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 21日は極端に速い時計をマークした馬はいなかったが、逆に時計を要している印象もない。ウッドチップの状態がベストではないため、多少バランスを崩して走る馬などもいたが、それは目立たない程度。馬場差を記録する上では、水準よりも時計が出る馬場と判断したい。

 2012年根岸Sの覇者シルクフォーチュン(栗東・藤沢則雄厩舎)が、根岸Sに向けた1週前追い切りを単走で行った。終い止まっても、全体時計が速ければ、レースで結果が出るタイプの馬だが、今回は3コーナーでのスピード乗りがよかったこともあり、全体時計は優秀。6F81.1〜5F65.6〜4F52.0〜3F39.2〜1F13.4秒なので、最終追い切りでもう1秒、5F時計を詰めてくれば、まだまだ好走も期待できる状態ではないだろうか。

 先週の馬場差は「-0.8秒」。21日は先週よりも少し回復した馬場状態に思えるので、馬場差は『-0.9秒』で記録。22日は雨の影響を受けているので『-0.5秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 21日に芝馬場で追い切る馬は確認できなかったが、22日は雨が降ったこともあり、数頭が追い切りを行っている。全体時計を遅めにしている馬ばかりで、馬場差の参考にはできないが、芝の塊が飛んでいたことを思うと、やはり緩い馬場。よって馬場差は21日が『±0.0秒』、22日が『+0.5秒』で記録した。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は標準よりやや少ないくらい。馬場の状態としてはいつもと変わりない。22日に追い切ったツルミプラチナム(栗東・田中章博厩舎)は、来週の松籟Sを予定しているようだが、時計が5F62.7〜4F49.7〜3F36.7〜1F12.3秒でラップの踏み方も上々。昨年8月以来のレースになるが、最終追い切り次第では本命を打ってみたいくらい。馬場差は、今週も先週と同じ『-1.0秒』で、21日、22日とも記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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