前走の京都牝馬Sは9番人気ながら、見事に逃げ切り勝ちを収めたケイアイエレガント(撮影:佐々木祥恵)
前走の京都牝馬S(GIII)で、9番人気ながら見事に後続を封じ込めて逃げ切り勝ちを収めた
ケイアイエレガント(牝6・美浦・尾形充弘)が、中山牝馬S(GIII・芝1800)で重賞3勝目を狙う。尾形調教師に話を聞いた。
「前走は、前に行く馬がいないという展開の利もあったと思いますけど、よく結果を出してくれました。金杯も内容は悪くはなかったのですが、その時の状態の良さを保っていたと思います。前走後は少し疲れはありましたが、その後は順調に来ています。逃げなければダメというより、ゴチャつく競馬になると力が発揮できないようです。恐らく今年一杯で引退になるでしょうから、この先というよりは、一戦一戦を考えて馬を作っていきたいと思います。あとは自分の競馬をするだけですね」
このレースで重賞初勝利を狙う
スイートサルサ(牝5・美浦・菊川正達)は、田中勝春騎手を背に併せ馬で追い切りを消化した。追い切り後に菊川調教師に取材した。
「前走の愛知杯(GIII・3着)は、馬場が悪い中で終い一手の競馬でしたから。まああの流れで上がりも勝ち馬についで2番目でしたし、あのレースは仕方ないですね。前走後は予定通りに放牧にだし、戻ってきてからはここを目標に順調に来ています。今日(3/5)の追い切りは、仕掛けてからの反応が良かったですね。左回りコースでばかり走っていますが、たまたま偶然です。以前中山のフェアリーS(GIII)で5着になった時は、まだソエが出るなど弱いところがありましたから、今は右回りも心配していません。右回りのここで結果が出れば、これから先、レースの選択肢が広がりますね」
一方、阪神競馬場では、桜花賞
トライアルのフィリーズレビュー(GII・芝1400m)が行われるが、美浦からは
スマートプラネット(牝3・美浦・和田雄二)が出走を予定している。1週前追い切り後の和田調教師のコメント。
「前走のクイーンC(GIII・12着)は、休み明けで馬が緩かったですね。1度使って体が締まってきました。今日(3/5)の坂路は時計がかかる状態で、この馬で全体時計が56秒7でしたが、しっかり動けていました。今回は酒井学騎手が騎乗しますが、阪神JF(GI・6着)でも乗っていますし、この馬のことはわかっていると思います。前走の1600mから1400mに戻るのもプラスですね」(取材・写真:佐々木祥恵)