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ルージュ戸崎「成長にビックリすることも多い」/桜花賞共同会見

2015年04月08日 17:31

ルージュバックの成長ぶりに「こちらがビックリすることも多い」と語った戸崎騎手(撮影:佐々木祥恵)

 桜花賞に出走するルージュバック(牝3・美浦・大竹正博)に騎乗する戸崎圭太騎手と管理する大竹正博調教師の共同記者会見が、4月8日(水)に美浦トレーニングセンターで行われた。

戸崎圭太騎手。
「前走のきさらぎ賞(GIII・1着)は、牡馬相手で、初めての右回りに初重賞でしたし、いろいろと課題はありましたが、難なくクリアしてくれて強いパフォーマンスを見せてくれました。馬体の方は数字的には変わっていないのですが、中身の方もしっかりしてきたなという走りでした。精神的な部分も、初戦からテンションが上がらなければ良いなと気にはなっていたのですが、一戦一戦落ち着いていて、前走もどっしりした感じでしたね。全身を使って走るという感じで、バネがあって乗っていても気持ちが良い馬です。

 (今回は阪神のマイルになりますが?)右回りも克服していますし、1600mと言っても阪神なので広いですし、さほど心配はしていないです。

 (どのような流れが理想ですか?)どんな流れでも対応できる強さを持っています。

 (これまで1番頭数が多いレースで10頭立てで、今回は恐らくフルゲートになりますが?)桜花賞ですしたくさんの馬が出走して、盛り上がってくれたら良いなと思っています。他にも無敗だったり、良いパフォーマンスをしている馬たちもいますので、盛り上がるレースになりそうですね。昨年の桜花賞は2着で悔しい思いもしていますので、その辺も心に置いて騎乗したいと思っています。

 これまでもすごいパフォーマンスを見せてくれていますし、GIでもそれくらいのパフォーマンスを見せてもらいたいです。ここまで馬の方も順調に来ていますし、この馬は一戦一戦、課題を1つ1つクリアしながら成長をしてくれていて、こちらがビックリすることも多いのですが、無敗でGIを迎えますし、このまま無敗で良いパフォーマンスをして終えたいと思っています。よろしくお願い致します」

大竹正博調教師。
「前走のきさらぎ賞は、思いのほか前にポジションを取って少しヒヤっとしたのですが、後でレースのラップを見たら、テンが結構遅かったですね。それで自然と押し出される形で3番手を追走しました。そこから一見ハミを噛んでいるように見えたのですが、乗り役に聞いたらしっかり折り合えていたということでした。そのまま道中は淡々と進んで、4角手前でポルトドートウィユが仕掛けてきて少し被される勢いでしたが、少し肩ステッキで反応させて、最後はそこから伸びてきてくれました。一瞬ヒヤっとしたのですが、こちらがあまり心配することもありませんでしたね。輸送もクリアしてくれましたし、右回りも結果を出して応えてくれました。

 前走は関西に直前輸送をしましたので、レース後にノーザンファーム天栄に放牧に出した後に話を聞いたところ、最初はさすがに疲れは出ているということだったのですが、十分ケアに時間を割いてからは、普通のメニューにすぐに戻りました。イメージしていたより良い状態で帰厩しました。帰厩後も特に変わらずいつも通りですね。2歳時に最初に入厩した時は、かなり元気が良くて尻っぱねをしていたのですが、そういったところもなくなり、無駄なことはしなくなりました。

 今日の追い切りは、予定より3秒ほど速かったのですが、この雨で手綱が滑ってしまい、そこを馬がゴーサインと勘違いしたみたいで、向こう正面からハミを取り出して時計が出てしまいました。時計は速いのですが、内容としては十分だったと思いますし、それも元気な証拠ということで納得しています。動きは本当に良かったです。

 ここ近年、関東馬が栗東滞在をして桜花賞に向かうというスタイルがかなり定着していたので、僕自身も2011年にフレンチカクタス(9着)で桜花賞に臨んだ時にはその形を取りました。けれども、この馬はいつもと同じスタイルを貫こうと考えていましたので、美浦で調整しています。これまで新潟、東京、京都とそれぞれ1日滞在していますが、競馬場に行くとなぜか飼い葉食いがさらに良くなりますので、今回もそうなるのではないかと思っています。

 距離短縮を懸念されている方も多いと思いますが、4大競馬場の中でも、前走の京都は中山に次いで直線の短いコースで、逆に阪神は東京に次いで直線の長いコースなので、むしろ距離が短縮されても、それを補えるコースだと思います。マイルの流れや相手云々よりも、乗り手の指示に従うかどうかということをやってきましたし、馬と乗り手のコンタクトの問題だと思いますので、マイルの流れや頭数が多くなっても関係ないと思います。

 開業して7年目で、桜花賞はまだ2回目というのは寂しいかなとも思いますが、前回のフレンチカクタスの時は震災後ということで、その思いも馬にぶつけて本番に臨むという形を取りました。今回はその時に比べるとかなり自然体で、馬の能力を引き出すということを考えてやっていますので、前回ほどのプレッシャーは感じないですね。競馬はやってみないとわかりませんから、GIを勝てれば1番良いのでしょうけど、まずは無事に走ってきてくれればと思います。

 見ての通り、末脚の脚のさばきは独特のものを持っていますので、今回もそれがファンの皆様にお見せできれば良いですね。僕が鼻息荒くしても馬がどうなるわけでもないですし、自然体でいけばおのずと期待に応えてくれるでしょう。GIの舞台も1つの通過点という形で競馬に臨んでくれればと思っていますし、それだけの馬だと思います。管理している調教師という立場というよりも、僕自身がルージュバックの1ファンとして阪神競馬場に送り出せればなと思っていますので、僕と一緒に彼女を応援してあげてください。なかなかレースを楽しむという馬はいないのでしょうけど、そうなれば馬にとって1番良いのかなと思っています」(取材・写真:佐々木祥恵)

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