21日、札幌競馬場で行われた札幌記念(GII・芝2000m)は、松永幹夫騎手騎乗の9番人気ヘヴンリーロマンス(牝5、栗東・山本正司厩舎)が、中団追走から直線は馬場の真ん中に出して抜け出すと、最内を突いて伸びた12番人気ファストタテヤマの追撃をアタマ差凌いで優勝した。勝ちタイムは2分01秒1(良)。さらに1.1/2馬身差の3着には逃げ粘る13番人気コイントスが入り、3連単はJRA重賞史上最高額となる2,759,500円の波乱となった。
勝ったヘヴンリーロマンスは、父サンデーサイレンス、母ファーストアクト(その父Sadler's Wells)という血統。全兄にJRA現4勝、2着15回のルポルタージュ(セン7、栗東・山本正司厩舎)、伯父にサウスアトランティック(父Mill Reef、ブランドフォードS-英G2)、従兄にサージュウェルズ(父Sadler's Wells、ステイヤーズS-G3)がいる。昨年、ゴールデンホイップT(1600万下)、阪神牝馬S(GII)を連勝し重賞制覇を達成。その後は不振に陥り2桁着順が続いていたが、先週のクイーンS(GIII)2着と復調の気配を見せ、連闘でこのレースに臨んでいた。通算成績30戦7勝(重賞2勝)。
鞍上の松永幹夫騎手は、91年メジロパーマー以来の勝利で同レース2勝目、管理する山本正司調教師は初制覇。また、松永騎手、山本調教師ともに、今年のJRA重賞はメガスターダムで制した中京記念(GIII)に続き2勝目となった。