28日、新潟競馬場で行われた11R・新潟記念(GIII・芝2000m)は、江田照男騎手騎乗の3番人気ヤマニンアラバスタ(牝4、美浦・星野忍厩舎)が中団追走から直線で5番人気グラスボンバーに2.1/2馬身差をつけて完勝した。勝ちタイムは2分00秒1(良)。さらにアタマ差の3着には4番人気ヴィータローザが入った。
勝ったヤマニンアラバスタは、父ゴールデンフェザント、母は95年函館記念(GIII)2着のヤマニンリコール(その父タマモクロス)という血統。同馬は03年8月にデビューし、3戦目で初勝利。11月に2勝目(赤松賞)を挙げて阪神JF(GI)に出走するも7着に敗れている。3歳初戦となったフラワーC(GIII)で2着と好走、本賞金を加算し駒を進めた桜花賞(GI)は7着に敗れるも、オークス(GI)では3着と好走している。秋初戦の紫苑S(OP)では1位入線するも進路妨害のため5着降着となり、秋華賞、エリザベス女王杯(共にGI)は5、11着と敗れていた。今春は結果が出ていなかったが、前走の佐渡特別(1000万下)を勝利し、復調の兆しを見せていた。この勝利で重賞初制覇となった。通算成績20戦4勝(重賞1勝)。
鞍上の江田照男騎手は、同レース2勝目(90年サファリオリーブ)。JRA重賞は、シャドウスケイプで制した04年根岸S(GIII)以来、通算22勝目。管理する星野忍調教師は、重賞初制覇となった。