決め手を発揮して突き抜けたアンビシャス=東京競馬場
ダービーTR「プリンシパルS」(芝2000m)は9日、東京11Rに18頭で争われ、圧倒的な1番人気に推された
アンビシャス(栗東・音無)が2分0秒2のタイムで快勝。重賞3着2回の力を誇示するように長い直線でラ
イバルを力強く抜き去り、勝ち馬1頭だけに与えられるダービー(31日・東京、芝2400m)の優先出走権をかけた戦いを制した。なお、1馬身差の2着は中団から進めた8番人気の
ケツァルテナンゴで、さらに3/4馬身差の3着は好位のインを追走した18番人気の
マイネルシュバリエだった。
苦しんだ末に、
アンビシャスが力強いス
トライドで抜け出した。前半はハミをかんで掛かり気味に。前の馬を壁にして何とか我慢させ、最後の末脚を引き出したルメールは「
バックストレッチで少し掛かった。4角で
リラックスして、ラスト300mはすごい脚を使ってくれた。3歳馬にダービーの2400mは難しい。
アンビシャスにもチャンスはあると思う」と話した。
音無師は京都競馬場でモニター観戦。ダービー出否に関しては「きょうもハミをかんでいた。折り合えればもっと強いはずだが、2400mはどうかと思う。オーナーと相談して決めます」と明言を避けた。大志を抱いて競馬の祭典に参加してほしい。この日のパフォーマンスを見せつけられたファンはそう願っているはずだ。