11日、阪神競馬場で行われたセントウルS(GIII・芝1200m)は、小牧太騎手騎乗の3番人気ゴールデンキャスト(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、道中2番手追走から、4角で先頭に並びかけ、逃げた2番人気ホーマンテキーラをクビ差交わして優勝した。勝ちタイムは1分08秒3(良)。さらに1馬身差の3着には、好位から脚を伸ばした圧倒的1番人気(単勝180円)マルカキセキが入った。
勝ったゴールデンキャストは、父タイキシャトル、母リターンバンダム(その父Niniski)という血統。02年7月にデビュー。3戦目の未勝利戦で初勝利を挙げると、続くききょうS(2歳OP)を当時の2歳レコード(芝1400m・1分21秒1)で快勝。レース後左トウ骨々折が判明し休養入りすると、復帰後は勝てないレースが続いた。昨年の小倉日経OP(OP)で4勝目を挙げると、セントウルS(GIII)でも1番人気に応えて優勝。その後不振に陥り、11戦してバーデンバーデンC、北九州短距離S(共にOP)の3着が最高着順だった。今回が1年ぶりの勝利で、重賞は昨年のセントウルSに次ぎ2勝目。通算成績32戦6勝(重賞2勝)。
鞍上の小牧太騎手は同レース初制覇。管理する橋口弘次郎調教師は03年テンシノキセキ、04年は同馬で制しており、このレース3連覇、通算4勝目(88年サンキンハヤテ)となった。JRA重賞は、小牧太騎手がペールギュントで制した04年デイリー杯2歳S(GII)以来、通算6勝目。橋口弘次郎調教師は、ローゼンクロイツで制した05年毎日杯(GIII)以来、今年度3勝目、通算59勝目となった。