25日(日)に京都競馬場で行われる菊花賞(GI)に出走を予定している
ジュンツバサ(牡3)について、管理している勢司和浩調教師のコメントは以下のとおり。
―今日の最終追い切りは
セントライト記念を使ってから順調にきていますが、
テンションが高くなっているところがあるので、今日は(5ハロン)70秒、(3ハロン)40秒程度で十分だろうという形で、予定通りに終わらせることができたかな、と思っています。
―デビュー4戦2勝で迎える大一番ですが
成長途上なので、骨も筋肉面もまだこれから伸びしろがある子なんですけど、現時点では、同じ3歳同士なら戦える力はついてきたのかな、と思っています。
―デビュー後、休養を取って帰ってきたときの成長は
他と比較して遅れている面はあったんですが、2歳時よりは一回りも二回りも良くなっているという面はありましたね。
―早い段階から菊花賞に向かっていく期待はありましたか
能力的なものはいい素質があるということは分かっていたのですが、思うように成長が遅れている馬だったので、正直な話、最後のクラシック(菊花賞)を常に意識したわけではありませんが、馬の成長を見ながら、ゆっくり、オーナーに了解を得ながら進めていく段階で、馬に無理することなく、菊花賞の切符が取れたということです。最初からここへ行くのだ、という形よりも馬に合わせて、菊花賞が見えてきたというイメージでした。
―未勝利、500万の連勝を振り返って
まだまだもっともっと良くなるな、と思いながらの競馬だったので、絶対に勝つのかな、という気持ちで向かったわけではないのですけど、いいものがあるというのは常にわかっていたので、その能力を壊さないように、ということだけは考えて、レースを使ってきたつもりです。
―前走を振り返って
あの子の一番いいところは、負けん気が強いというか、強い気持ちを持っているので、それが菊花賞でも出せれば、負けない部分、あの子のいいところを出せればいいレースができるのではないか、と思っています。
―石橋脩騎手とのコンビは
調教でも跨ってもらってるんですけど、
テンション、気性の強いところを持っているので、そこをいい形で引き出せるように、道中
リラックスさせて、最後エネルギーを爆発できるような、そんな形でレースしてくれたらいいな、と思っています。しゅうくんもよく分かっているので、競馬の時には2人息を合わせて競馬をしてほしいな、と思います。
―京都の3000mについては
レースはいろんな展開、位置取りなどいろんな問題があるので、最初からこういうレースというのは難しいんですけど、最後の直線で競り合わせるような形でいければ、きっとあの子は負けないんじゃないかな、と思っています。
―(セントライト記念勝ちの
ユールシンギングで挑戦した)2年前の経験を生かしたいのでは
これで3回目なんですけど、菊花賞は道中、いかにリズム良く走らせるか、という問題もありますし、成長期の子どもたちのレースなので、正直な話、まず無事に競馬をしてほしいな、というのが本当のところですね。もちろん勝ち負けも大切なことなんですけど、次につながるようなレースをしてくれたらそれで十分かな、と思います。
―枠順は
特に注文はありませんが、あまり外枠でないほうがいいのかな、と。ゲートを考えると偶数枠をなんとかお願いしたいな、と思います。
―ひと言
まだまだ子どもなんですけど、これからもっと強い馬になると思うので、応援していただければと思っています。よろしくお願いします。
(取材:山本直)