3歳馬サトノクラウンが強豪古馬に挑戦状をたたきつける。5カ月の放牧休養明けとなるが、堀師は「通常はレースの1カ月前に帰厩させるが、今回は1カ月半前に帰厩させた。夏は無理をさせず、早くからこの一戦を目標にしてきた」と説明。隙のない仕上げで大一番に臨む。

　最終追い切りは美浦W。厩舎の先輩オコレマルーナ(6歳1600万下)の内を軽快な脚取りで追走し、軽く仕掛けた程度で併入して見せた。タイムは4F55秒4-39秒6-12秒9と目立つものではなかったが、最後までしっかり伸びていた。

　手綱を取ったルメールは「追いだしてからの反応が良かった。今回は休み明けだが、状態は良さそう」と好仕上がりをアピール。「春より筋肉のつき方が良くなっている」とパートナーの成長に目を細めた。

　春の2冠は不完全燃焼だった。皐月賞は6着、続くダービーでは3着に敗れた。鞍上は「どちらのレースもスタートで若干出遅れたのが影響した」と悔しそうに振り返る。

　枠順は2枠(3)番に決定。「真ん中の方がいいですね」(ルメール)と希望通りではなかったが、経済コースを通れるのはプラスだろう。「この馬はトモの関節にずれがあるが、それが良くなってきた。あとは五分のスタートを切ることができれば」と指揮官は一発をにおわせた。