英国馬アルカセット、日本レコードで日本馬を撃破

2005年11月27日 15:10

 27日、東京競馬場で行われたジャパンC(3歳上、GI・芝2400m)は、L.デットーリ騎手騎乗の3番人気アルカセット Alkaased(牡5、英・L.クマーニ厩舎)が中団追走から直線で抜け出すと、後方から迫った2番人気ハーツクライの追撃をハナ差凌いで優勝した。勝ちタイムは2分22秒1(良)で、89年ジャパンCでホーリックスが記録した2分22秒2(良)を0.1秒を更新する日本レコード。さらに1.3/4馬身差の3着には1番人気ゼンノロブロイが入った。

 レースは、スタート直後から果敢に先行したタップダンスシチー、ストーミーカフェが引っ張る展開。アルカセット、ゼンノロブロイは中団、ハーツクライは後方3番手からの競馬。レースは速いペースで流れて1000m通過は58.3秒。4角手前で、逃げたタップダンスシチーが差を広げて直線へ入ると後続も一気にスパート。馬群の中から脚を伸ばしたアルカセットが残り200mで先頭に。ゼンノロブロイはその外から懸命に差を詰めるも、なかなか差は詰まらない。ゴール前で、後方から馬群を割って脚を伸ばしたハーツクライが迫るも、アルカセットがハナ差凌いで栄光に輝いた。

 勝ったアルカセットは、父Kingmambo、母Chesa Plana(その父Niniski)という血統の米国産馬。伯父に00年カドラン賞(仏G1)を制したサンセバスチャン San Sebastian(父Niniski)、叔母には99年ランカシャーオークス(英G3)勝ち馬のNoushkey(父Polish Precedent)がいる。02年9月に英・M.スタウト厩舎からデビューし、4戦目(芝12f)で初勝利。6戦1勝という成績で03年暮れに現在の英・L.クマーニ厩舎に転厩している。05年5月のジョッキークラブS(英G2)で重賞初制覇。G1初挑戦となった6月のコロネーションC(英G1)を2着と好走後に臨んだサンクルー大賞典(仏G1)ではG1初制覇を飾っている。今秋は9月のフォワ賞(仏G2)、英チャンピオンS(英G1)を2、5着後に、BCターフ(米G1)を目指すも現地入厩後に血球数の異常が原因で同レースを回避していた。通算成績16戦6勝(重賞3勝)。

 鞍上のL.デットーリ騎手は、ファルブラヴで制した02年以来となる同レース3勝目。管理するL.クマーニ調教師は初制覇。外国招待馬の勝利は、02年ファルブラヴ以来となる3年ぶり14回目となった。

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