ドゥラメンテやオルフェーヴル、メジャーエンブレムで表彰された吉田俊介氏
日本中央競馬会(JRA)は25日、東京都内のホテルで2015年度のJRA賞授賞式を行い、競走馬部門の関係者が表彰された。
最優秀3歳牡馬に選ばれたドゥラメンテのオーナー、有限会社サンデーレーシング代表の吉田俊介氏は「(いまのお気持ちは?の質問に)いま映像を見て、皐月賞、ダービーは本当に強かったなと、改めて思いました。(今後のプランについては?)ダービー後に怪我が判明しまして、長い間お休み頂いていましたが、先週堀厩舎の方に帰厩しました。今後は中山記念予定しています。強い馬なので海外に行かなきゃとは思っています。ドバイなども選択肢に入っています」と海外遠征を考えていることを改めて語った。
また、史上31頭目の顕彰馬に選ばれたオルフェーヴルについても「2013年の有馬記念で引退したオルフェーヴル。記憶の冷めやらぬうちに、顕彰馬に選出されたことを喜ばしく思います。思い出のレースはいろいろありますが、最後の有馬記念で8馬身差で圧勝。ハッピーエンドで良かったなという思いが強く残っています。牧場では、お父さんに似て、かっこいい子が多く生まれています。お父さんを超える活躍をする馬が出ることを期待しています」とオルフェーヴルへの期待を語ってくれた。
他の競走馬部門を受賞した関係者皆様のコメントは以下の通りです。
◆最優秀2歳牡馬・リオンディーズについて有限会社キャロットファーム社長の高橋二次矢氏
「朝日杯FSは、大変力強い走り方で、頼もしいの一言でした。このレースにはタイトルもかかってる馬もいまして、ちょっと失礼しちゃったかなと(笑)。さらなる上を目指して、クラシックで大きなタイトルを獲れるように頑張っていただきたいです」
◆最優秀2歳牝馬のメジャーエンブレムについてオーナーの有限会社サンデーレーシング代表の吉田俊介氏
「(阪神JFでは強かったが印象は?との質問に)素晴らしいスタートからすんなり先行、道中ドキドキしましたが、終わってみれば強かったなと」と答え、「(クラシックについては? との問いには)現在は英気を養って、クイーンカップから桜花賞に向かう予定です」
◆最優秀3歳牝馬・ミッキークイーンのオーナー、野田みづき氏
「(ミッキーアイルに続いて2年連続のG1制覇)夢のような一年でした」
管理する池江泰寿調教師
「今はノーザンFしがらきでリフレッシュ中でして、この春は阪神牝馬SからヴィクトリアMを目標に仕上げていこうと思っています」
◆最優秀4歳以上牡馬・ラブリーデイのオーナー、金子真人ホールディングス(株)の金子真人氏
「(重賞6勝、GI2勝ラブリーデイとの一年はいかがでしたか?との質問に)驚きました。5歳になって初めて重賞を勝って、その後(重賞)6勝と。ラブリーデイのおかげで充実した一年を過ごすことができました。(今後のローテーションについては?と聞かれると)池江先生に聞いてください」と答えた。
金子真人氏に話を振られた池江泰寿調教師
「先日オーナーと相談しまして、産経大阪杯から香港のクイーンエリザベス2世C、そして宝塚記念を予定しています」
◆最優秀4歳以上牝馬・ショウナンパンドラのオーナー、国本哲秀氏
「馬主になって30年。その当時は、ジャパンCは日本のレースではないというくらいに思っていました。そのレースに私の馬が出走するなんて、考えられなかったです。今の社会は女性が強い。パンドラはそんな今の時代にマッチしているのではないでしょうか。来年もこの舞台に立てるように高野先生に頑張っていただきたいです」
管理する高野友和調教師
「責任重大です。上半期は宝塚記念を最大目標に、大阪杯から始動して、ヴィクトリアMを挟むかどうかです」
◆最優秀ダートホース・コパノリッキーについてオーナーの小林祥晃氏
「フェブラリーSはもっと突き放して勝つかと思っていたので、心配しました(笑)。勝負運アップのためには、今年のカラーはラベンダー色なんですよ。今年の目標は、フェブラリーS三連覇ですが、そのためには隣の方(武豊騎手)にかかっていますので」
小林祥晃氏に話を振られた武豊騎手
「人馬ともにベストを尽くします。あとは、オーナーの風水にかかっていますね(笑)」
◆最優秀障害馬・アップトゥデイトについてオーナーの今西和雄氏
中山二冠(中山グランドジャンプ、中山大障害)制覇と、初の快挙。いまの気持ちは?との質問に対しては「佐々木調教師をはじめ、とにかく関係者の皆さんに感謝しております。ありがとうございます。(今年、期待する活躍は?との質問には)障害馬ですので、毎回無事に完走してくれれればと思います」と語った。