今年のドバイSCでドゥラメンテを負かしたポストポーンド 凱旋門賞1番人気に浮上(撮影:高橋正和)
4日にエプソムで行われた古馬によるコロネーションC、距離12F10y(=約2,423m)は、オッズ1.7倍の圧倒的1番人気に推されていたポストポーンド(父ドバウィ)が、後続に4.1/2馬身差をつける快勝。
3つめのGIを手中にした同馬をブックメーカー各社は、この路線のシーズン総決算となるGI凱旋門賞(10月2日、シャンティー)へ向けた前売りで、オッズ5倍から7倍の1番人気に浮上させている。
ポストポーンドは英国調教の5歳牡馬。3歳8月にセントレジャーの前哨戦として知られるGIIグレートヴォルティジュールS(芝12F)で重賞初制覇。
4歳5月にGI初挑戦となったタタソールズGC(芝10F110y)で3着となった後、ロイヤルアスコットのGIIハードウィックS(芝12F)3着をはさんで、GIキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝12F)でGI初制覇を果たした。
秋のGIIフォワ賞(芝2400m)快勝後、L.クマーニ厩舎からR.ヴァリアン厩舎に転厩し、そのままシーズンオフに突入。今年の春はドバイに遠征し、GIIシティオブゴールド(芝2410m)、GIシーマクラシック(芝2410m)を連勝していた。
昨年夏から5連勝という充実ぶりもさることながら、この日のエプソムはGood to Softという馬場状態で、雨の多い秋のフランスにも対応可能と判断されたことが、凱旋門賞1番人気浮上の背景にありそうだ。
なお日本馬では、凱旋門賞未登録のエイシンヒカリがオッズ8〜9倍の2〜4番人気。ドゥラメンテがオッズ9〜13倍で3〜6番人気となっている。
(文:合田直弘)